各国で巧みな演説を繰り広げるゼレンスキー大統領(共同通信社)
「当初、ゼレンスキー氏がドイツでは独露間の天然ガスパイプについて“経済優先だ”と批判的に言及したことから、日本の政財界では、日露がサハリンなどで進めている資源開発についても批判がなされるのではないかと懸念する声があった。しかし、フタを空けてみればそうした言及はなく、東日本大震災からの復興の道のりを想起させる内容だった。どういう言葉を投げかければ日本人の心が動くか、ゼレンスキー氏はきちんと考えている。現代の戦争は、イメージ戦略が絞める部分も大きいが、その点でプーチン氏が後れを取っているのは明らかだろう」(前出・政治ジャーナリスト)
当初は短期間で戦闘を終えるつもりが、ウクライナの抵抗に阻まれて核兵器や化学兵器の使用が囁かれるほど追い込まれているプーチン氏。情報発信の面でも、その焦りが如実に見て取れるようになってきた。
ゼレンスキー夫妻(Instagramより)