芸能

俳優、タレント・杉浦太陽が振り返る結婚生活15年「死ぬのは僕が先がいい」

夫婦について語った杉浦太陽さん

夫婦について語った杉浦太陽さん

 今年、俳優、タレントの杉浦太陽さんは、妻でタレントの辻希美さんと結婚15年目を迎える。現在、1女3男と4人の子を育てる父親でもある杉浦さんに、夫婦の歩んできた道のりと家族の形、そして今後の人生についてインタビューをした。

 * * *
 一番上の子はこの春から中学3年生で、下の子は3歳です。いまでこそ、僕も4児の父親としての自覚を持てるようになりましたが、新婚時代は遊び歩きたくて、すごくつらかった思い出があります(笑い)。妻が風邪をひいているのにもかかわらず友達と飲み歩いてしまい、機嫌を損ねた経験も……。いまなら「ダメだろ」って思いますけど。でも、そういう時代は確かにありました。

 結婚3年目には離婚危機もありました。それを乗り越えて、いまは、夫婦だったらケンカはするし、意図が伝わらずに誤解して不穏になることもある。それを繰り返しながら絆を深めていくのが「夫婦」だと実感しています。

 危機といえば、僕が31才のときに妻が倒れてICUに入ったときには、生きた心地がしなかったです。無菌性髄膜炎という病気だったのですが、よりによって自分がMCを務める番組の地方ロケで僕が不在にしているときだったんです。電話口で先生から「覚悟しておいてください」と言われて……頭が真っ白になりました。

 もちろん治ってほしいと祈りました。それでも同時に、子どものこと、今後のことを真剣に考えてしまった。妻が戻って来ると信じながら、先のことも意識しなきゃいけないという極限状態を経験しました。

 最近、『ママがもうこの世界にいなくても』という本を読んで、焦りまくったあのときのことがフラッシュバックしました。偶然にも、著者である遠藤和(のどか)さんの大腸がんの闘病を支えた夫の将一さんは、現在31才。そして、僕も将一さんも妻のことを、愛称で「のん」と呼んでいます。自分が妻の緊急入院時にあれほど精神的に追い込まれたことを考えると、将一さんは一体どれほどの思いを抱えていたのか……。

 和さんと将一さんは、ステージⅣのがんと闘いながら、子どもをもつことを決意します。夫の立場から見て、子どもの命と引き換えに「妻がいなくなるかもしれない」という状況は想像を絶します。新婚当初の僕がもし同じような状況に置かれていたら、子どもより妻を選んだかもしれません。そもそも妻が好きで、一生一緒にいたいと思って結婚したので。だからこそ、勇気ある選択をしたおふたりをとてもリスペクトします。

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン