芸能

テレ朝、斎藤ちはるアナと森山みなみアナの担当番組チェンジが大成功と言えるワケ

雨のなか会見にのぞむ斎藤ちはるアナ(2019年)

斎藤ちはるアナは『グッド!モーニング』へ(2019年)

 異動シーズンの春。テレビ業界でも女子アナたちの担当番組が変更となり、注目を集めている。その中の1つ、テレビ朝日の斎藤ちはるアナウンサー(25才)と森山みなみアナウンサー(23才)の担当番組チェンジについて、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが解説する。

 * * *
 手っ取り早いし、お金もかからないリフレッシュ方法だからだろうか。この春は、各局の生ワイドやニュースにおいて、女性アナウンサーのシャッフルやチェンジが相次いだ。

 もっとも顕著なのはNHKだが、もっとも話題になっているのは、テレビ朝日系『グッド!モーニング』の森山みなみアナ(2021年入社)が『羽鳥慎一モーニングショー』へ、『~モーニングショー』の斎藤ちはるアナ(2019年入社)が『~モーニング』へ異動したことではないか。

 元・子役であり、乃木坂46のメンバーでもあった斎藤アナは、入社前から話題を振りまき、入社と同時に『~モーニングショー』のアシスタントMCに抜擢された。近年のテレビ朝日では、『ミュージックステーション』のアシスタントとして新人アナをタモリの横に立たせるケースが多かったが、同時間帯で視聴率トップの『~モーニングショー』をいきなり担当することになった斎藤アナのプレッシャーは、“Mステ”のそれよりも大きかったと思われる。

 だが、長身の羽鳥と並んでも決してひけをとらない背の高さと華のあるルックス。しかも度胸もあって、羽鳥やコメンテーターの玉川徹氏、気象予報士で俳優の片岡信和ら個性に溢れた共演者からのバラエティに富んだ“振り”に、斎藤アナはパーフェクトに応えていたのである。

「嫌いなMC」2位への疑問

 だが、マスコミに注目されすぎた分、ずいぶん酷い記事を書かれ続けたものだ。プライベートを度々追いかけられたのは、“乃木坂”出身の女性アナウンサーとして仕方がなかったのかもしれないが、私がずっと解せなかったのは、「やる気がない」「力不足」といった斎藤アナへの“評価”だった。

もっとも驚いたのは、昨年、ワイドショーのMCの“好き嫌い”を調査したランキングで、『バイキングMORE』(フジテレビ系)の坂上忍に次いで斎藤ちはるアナが「嫌いなMC」第2位になっていたことだ。

「好き」の反対語が「嫌い」ではないことを御存知の方は多いだろう。テレビの場合、「嫌なら見なければいい」という選択があるので、それでも見てしまい、「嫌い」と反応するのは興味がある証拠。「好き」の反対語を「無関心」だとする識者は多い。

ちなみに坂上に関しては、『バイキング~』が終了し、『ポップUP!』が始まった途端、「坂上ロス」「坂上に戻してほしい」なる声を取り上げるネットニュースがある。こんな掌返しがあるだろうか。

 で、斎藤アナだ。「嫌い」と言われるほど彼女の出番が多かったワケではないのである。前任の女性アナウンサーの中には、コーナーをもっていた者もいれば、取材に出ていた者も少なくない。だが、斎藤アナがそうしたコーナーを担当していたことは私の記憶にはない。斎藤アナは、朝ワイドの中でも圧倒的に硬派な『~モーニングショー』のテイストに合わせて、淡々と進行していたとみるほうが正しいように思う。

関連記事

トピックス

国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン