芸能

『チェリまほ』がくれる「幸せな空気」、多くの人の共感を呼ぶ理由

町田啓太

『チェリまほ』に出演する町田啓太

 赤楚衛二と町田啓太が共演する映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(公開中)が話題を呼んでいる。2人が演じる文具会社の若手社員の一途な思いが多くの人の心を捉えているのだ。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
『チェリまほ』が好きでよかった…公開中の映画『チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』を観た人は、きっとこう思っていることだろう。

 2020年、テレビ東京系の深夜ドラマとして放送されたドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』は、涙と笑いを織り交ぜたピュアな恋物語に胸打たれると回を追うごとにファンが激増。ギャラクシー賞「月間賞」はじめ、数々の賞に輝き、放送直後は“チェリまほ”日本、タイ、韓国、ベトナムなどでトレンド入り、200か国や地域で観られるなど、旋風を巻き起こした。

 物語は、文具会社の地味な若手社員・安達(赤楚衛二)が童貞のまま30歳を迎え、“触れた人の心が読める”魔法を手に入れたことから始まる。すると上司からも女子社員からも人気が高く、仕事ができる同期の黒沢(町田啓太)が自分に恋心を抱いていると判明する。困惑する安達だったが、黒沢の一途な思いを少しずつ理解し、ふたりは心を通わせて、ついに恋人同士に。映画では、ふたりのその後が描かれる。

 とにかく、このドラマでは安達と黒沢の「動き」と「心の声」が心に響いた。二枚目の黒沢を「モテofモテを極めた人生」だと思っていた安達が、「あの黒沢が俺のことを」と激しく動揺。プルプルと動きがおかしくなったり、書類をぶちまけたりしてしまう。

 一方、クールで爽やか笑顔の黒沢が安達に接近するたびに心の中で思うのは、「めっちゃドキドキするんですけど」「安達の寝顔、マジ天使」と恋する乙女のような言葉。同時に「ごめんな、好きになって」「どんな形でもいい。そばにいられるなら俺は同期でいい」と切なすぎる本音も。ついに「好きだ」と告白しても、「安達が苦しくない選択をしてほしい」とも言い添えることも忘れない。くーっ!! ここまで言われちゃ、二人の行く末を見守らずにはいられませんて。

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン