強敵4 プーチン大統領(EPA=時事)
ケンカでいえば、ロシアのプーチン大統領に「決闘」を申し込んだことも記憶に新しい。Twitterに「私はここでウラジーミル・プーチン氏に決闘を申し込む。懸けるのはウクライナだ」と投稿し、さらにプーチン氏のアカウントにロシア語で、「決闘を受け入れるか?」と迫った。フォロワーから「冗談でしょ?」と問われ、「完全に本気だ」と回答している。
さすがにプーチン氏は完全無視しているが、代わりに受けて立ったのがロシアの国営宇宙開発会社「ロスコスモス」のドミトリー・ロゴージンCEO(元副首相=58)だ。「若輩野郎、俺が相手になってやる。勝負はやる前からわかっており、時間の無駄だがね」と、やる気満々のツイートを返した。
強敵5 ロゴージンCEOはプーチン氏の側近(SPUTNIK/時事通信フォト)
ネットは盛り上がり、総合格闘技のコメンテーターでコメディアンのジョー・ローガン氏(54)が「プーチンに勝つために俺がマスクを鍛えてやる」と名乗りを上げ、格闘技を扱うサイトには「プーチン対マスク」をシミュレートして、二人の身長、体重、年齢、技量、精神力などから勝敗を予想するものまで出ている。ちなみにマスク氏は学生時代に極真空手や柔道、合気道を学んだ格闘技オタクでもある。
ケンカの相手がアメリカとロシアの大統領、ハリウッドで最も稼ぐ男、世界最大のSNSと宇宙開発会社CEO――たしかにスケールの大きい男である。
■高濱賛(在米ジャーナリスト)

