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『ちむどんどん』毎朝の15分間が長く感じてしまうのはなぜか

写真は『ちむどんどん』のツイッターより

ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと兄弟たちの物語(写真は『ちむどんどん』のツイッターより)

 教員・石川(山田裕貴)をめぐって良子にマウントを取る里美(松田るか)の意地悪な顔。料理対決のライバル校が乗り込んで、暢子のつぎはぎのスカートを「きれいなスカート」と見下してイヤミ。さらに、暢子たちの料理を出していた場所を強制的に変えさせてしまう。マウンティングにライバルのいやがらせ、そして投資詐欺などマイナスなエピソードを次々に朝から見せられて「?」。

 演技力も個性も意欲もある役者さんたちがズラっと並んでいるのに、起用の方法にも「?」。『昭和元禄落語心中』(NHK)で有楽亭与太郎として新境地を拓いた竜星涼さんが、薄っぺらでワンパターンのオバカな長男に。『火花』(Netflix)で街を疾走するミュージシャンとして切なさをヒシヒシと感じさせた渡辺大知さんが、不快感マックスのストーカーごときなのもがっくり。『ここは今から倫理です。』(NHK)の高校教諭役で、余人を持って代えがたい内省的哲学テイストを表現してみせた山田裕貴さんが、なぜこうもしおれて見えるのか。

 一言でいえば、物語に耐えられない軽さ、薄っぺらさを感じる……のですが、もしかしたら敢えて新たな視聴者に見てもらおう、という試みかもしれません。

 人間関係を丁寧に描写したり物語の必然性を紡いだりするのはコスパが悪いのでそこはすっ飛ばして、わかりやすく刺激的な短いシーンを重ねて笑いをとったりリアクションをもらう方法は、「倍速視聴」「ネタバレ視聴」が当たり前の世代にむけてのアピールか。何とか朝ドラファンになってもらおう、という挑戦かもしれません。

 とはいえ、一つ「厚み」を感じる要素も。ナレーションを担当するジョン・カビラさんの声です。膨らみと温かみのある低音の響き。今後、ナレの声のように奥行きと深みがあり余韻を感じさせる物語になっていってくれることを、一常連視聴者として願っています。

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