“ザギトワ方式”を踏襲するのでは
女子では平昌五輪で4位に入賞、北京五輪への出場を惜しくも逃した宮原知子(24才)が4月1日に現役引退会見を開いた。
四大陸選手権で2年連続銅メダルの本郷理華(25才)も今年1月に引退セレモニーを行い、その様子を感謝のメッセージとともにインスタグラムに投稿した。
その一方で、引退を噂されながら“沈黙”を守り続けている選手もいる。
15才で出場した平昌五輪で金メダルを獲得し、GPシリーズと世界選手権も制したロシアのアリーナ・ザギトワ(19才)だ。
ザギトワは、平昌五輪の翌シーズンは不調に陥り、2019年12月のグランプリファイナルでは最下位に。ロシアのテレビ番組で「今季はもう大会に出場しない」「私はすでに勝利した。人生のすべてを手に入れている」と話したことが、事実上の引退宣言と受け取られた。だが、本人はすぐに自身のインスタグラムを更新し、「私は活動休止も『引退』するつもりもありません」と書き込んだ。
その後、ザギトワは大学に通い、テレビ番組のキャスターなどの活動を続けているが、2019年のGPシリーズ以降、公式戦には一切出場していない。
「北京五輪には選手として参加せず、報道陣として現地入りし、取材していました。いま、フィギュアスケート関係者の間で囁かれているのが、羽生選手も“ザギトワ方式”を踏襲するのではないかということです。引退も現役続行も宣言しないまま、公式戦には出場せずにアイスショーやCMなどの活動を続けるという形です」(フィギュアスケート関係者)
そもそもフィギュア選手の引退の条件とはどんなものなのか。
「企業に所属している場合には、所属契約終了によって引退という形になります。先に引退した宮原さんは『木下グループ』に所属していましたが、引退と同時に契約終了となりました。
これと異なるのが小塚崇彦さん(33才)のケースです。トヨタ自動車に所属し、引退後も社員としてトヨタに籍を置き業務を行う傍ら、さまざまな活動を通して競技の普及にも注力しています」(前出・フィギュアスケート関係者)