スポーツ

「阪神次期監督に落合博満氏」の驚愕シナリオ 広岡達朗氏、元球団社長は太鼓判

シーズン開幕前に今季限りでの監督退任を表明した矢野燿大監督(時事通信フォト)

シーズン前に今季限りでの監督退任を表明した矢野燿大監督(時事通信フォト)

 キャンプイン前日に「今季限りの退任」を表明して物議を醸した阪神タイガースの矢野燿大監督。球団史上ワーストとなる開幕9連敗の後も浮上のきっかけを掴めずにいる。早くも後継候補の名前が飛び交っているが、平田勝男・二軍監督や岡田彰布氏、掛布雅之氏といった阪神OBに加えて急浮上しているのが、元中日監督・落合博満氏の名前である。

 現役時代はロッテ、中日、巨人などで活躍し3度の三冠王に輝いた落合氏は、監督としても堂々たる成績を残している。中日の監督を務めた2004~2011年の8年間でAクラス入りを逃したことはなく、リーグ優勝4回、2007年には日本一にも輝いた。

 落合氏は阪神からすれば完全な“外様”だが、関西ローカルのバラエティ番組に定期的に出演し、阪神ファンにアピールするように「オレならこう立て直す」とタイガース改革案を口にしてきた。また、YouTubeチャンネルなどでタイガース改革案を頻繁に披露しており、コメント欄には「監督になってほしい」といった投稿も相次いでいる。

 落合氏の“腕力”が必要なほど、阪神が危機にあるということだろう。球界のご意見番である広岡達朗氏は「落合なら改革を期待できます」と断言する。

「シーズンが始まる前に“今年で辞める”なんて言ってしまう今の監督みたいなバカたれとは違いますよ。落合は現役時代には自分の努力で三冠王を3度も獲った真面目な男。中日の監督として勉強もした。“体が出来上がっていなければ何を教えても結果が出ない”という信念を持っている。ただ、どうすれば立派な体になるかの教え方は、まだ勉強しないといけない。

 中日で勉強したことを阪神でやり、選手が甘えている阪神でまた勉強すれば、監督としてさらに成長できます。弱いチームで監督をやるほど勉強できる。私もヤクルトや西武といった弱いチームで欠点の多い選手から教わった。問題は落合が自分の考えを誰に指示するか。ヘッドコーチなどの人事が見ものです」

 落合氏は5月から東京、神奈川、大阪、愛知で講演会を開く予定だ。その参加メンバーにも注目が集まっている。元中日担当記者が言う。

「講演では落合氏の中日監督時代にヘッドコーチを務めた森繁和氏、開幕投手を任せた川崎憲次郎氏、エースだった吉見一起氏、そして守護神だった岩瀬仁紀氏の4人がゲストに呼ばれる。落合氏の信頼が厚いメンバーで、阪神監督になればコーチとして呼ばれる面々とも囁かれている。

 阪神に限らず、日本の球団はコーチに自軍OBを起用することが多い。ところが、落合監督時代は中日OBを一掃した。現役時代は西武一筋の森氏を参謀として重用したのが象徴です。白井文吾オーナーの力をバックに、OBの指定席だった独身寮の寮長まで替えてしまった」

関連記事

トピックス

新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン