売れている千鳥
また、千鳥の主な支持層は20~40代と言われていて、これはフジテレビがメインターゲットに定めるキー特性(13~49歳)と合致。現在バラエティのMCを務める芸能人はアラフィフ以上の世代が多く、ともに現在42歳の千鳥はゴールデン・プライムタイムに冠番組を持つ芸能人の中では最も若い世代であり、「その世代のトップである千鳥に賭けよう」という背景がうかがえます。
しかし、新番組の『千鳥の鬼レンチャン』は、「本当にこれが千鳥の魅力を生かした番組なのか?」と疑問視する声が業界内で挙がっているのも事実。今後はどのように千鳥の魅力を引き出しながら人気番組にしていくのか。むしろ苦戦が続く冠番組を選んだことで、フジテレビとスタッフの力が試されているのではないでしょうか。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。