細田博之・衆院議長に国から支給される金額
さて、細田氏である。実は、衆参議長、副議長の歳費はヒラの国会議員より飛び抜けて多い。「議長歳費」は月額217万円、2割カット後もヒラ議員のざっと2倍近い173万6000円だ。当然、“第2の給料”の文通費も支給される。
そのうえ議長など役付きならではの特権収入もある。国会の会期中、議長、副議長、委員長には1日あたり6000円の「手当」(議会雑費)が歳費と同じ口座に振り込まれる。これは国会審議のない土日分も支払われる。
それらを含めると、細田議長には、
■議長歳費 173万600円(2割減額済)
■文通費 100万円
■議会雑費 18万円(30日分で計算)
──の合計約292万円が毎月国から支給される計算だ。さらにボーナスは夏冬約527万円ずつの合計約1054万円。
議員歳費2割カットは今年7月末が期限で、8月以降は歳費が満額支給される。そうなると議長の月収は国会閉会中(議会雑費なし)でも317万円に増える見込みだ。
別表のように、細田議長に国から支給される総額は歳費、文通費、議長手当を合わせて今年は約4662万円、年間を通して歳費が満額支給となる来年からは約4966万円、年収ざっと5000万円にのぼる計算だ。
「議長になっても歳費は100万円しかない」なんてどの口が言うのか。
※週刊ポスト2022年6月3日号