独特の風味は毒を出せるサイン
発酵食品や海藻類に加えて、野菜も毒出しのための重要な役割を担っている。特に上位にランクインした玉ねぎやブロッコリー、にんにくはその強い解毒効果に注目が集まった。医学博士の福田千晶さんが解説する。
「これらの野菜は、加齢やストレス、喫煙や飲酒などが原因で過剰に生成され、体内で増えるとがんや老化など病気や不調のもととなる『活性酸素』を除去する効能を持っています。特にブロッコリーが含有するビタミン類が持つ効果は絶大です」
医師の黒田愛美さんは、その独特の風味を理由に玉ねぎとにんにくを推奨する。
「玉ねぎやにんにくに含まれる辛味成分である『アリシン』は体内で水銀や鉛と結びつき、排出する効果を持っています。
ただし、熱に弱いという特徴があるため、できればすりおろしたりサラダにしたりして生のまま食べるのがおすすめ。ビタミンB1と一緒に摂ると、より体内に吸収されやすくなります。血流をよくする効能があるのもうれしい」
同じく血流に作用して脳をデトックスする食品として内野さんが挙げたのは、ごまだ。
「ごまが豊富に含有する『セサミン』という成分は血流を促してコレステロールを除去し、脳の老化を食い止める作用がある。その効能は絶大で、厚生労働省が発表している『認知症予防成分』にも入っているほどです」