「久米さんからそのまま井上アナに引き継がれていれば、リスナーはあまり離れなかったと思います。2人にはTBSのアナウンサーという共通点があり、世代を超えてバトンを引き継ぐという物語も生まれた。でも、久米さんからバービーではあまりに毛色が違い過ぎて、『ラジオなんですけど』のリスナーの中には、番組から離れてしまった人もいるでしょう。“習慣のメディア”であるラジオは、一度離れたリスナーを取り戻すのは難しいんですよ」
今春にはTBSラジオの顔とも言えた『伊集院光とらじおと』も終了し、『パンサー向井の#ふらっと』が始まっている。
「局は伊集院さんを午前ワイドに三顧の礼で迎え、今後も長く続く番組になると思われていた。だからこそ、リスナーにとっても終了の喪失感は大きい。向井さんは火の中の栗を拾う覚悟でしょうし、生粋のラジオ好きですから、そのうち評判を呼ぶと思いますよ。ただ、当面は苦戦するかもしれません。それをTBSラジオが我慢できるかがポイントです」
聴取率調査よりradikoのデータを重視するよう舵を切ったTBSラジオの行く末はいかに。