日本で増え続けている「中国産の薬」リスト【3】
さらに一石医師は、今後は次のような政治リスクが懸念されると語る。
「ロシアへの制裁の結果、天然ガスが世界的に不足していますが、万が一、同様に中国が台湾に侵攻した場合には日米欧で医薬品の供給不足が起こり、多くの患者の命に関わる危機的な状況に陥る可能性があります。そうした事態が起こらなくても、中国が日米欧に対する外交カードの一つとして薬を使うかもしれない。日本政府は『薬の安全保障』の問題も考えるべきではないでしょうか」
人の健康と命に直結する問題だけに、検討は急務だ。
※週刊ポスト2022年6月10・17日号