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上白石萌音、初主演映画での輝き 周防正行監督がオーディション時に見抜いた素質

周防正行監督が上白石萌音に抱いた印象とは(写真/共同通信社)

周防正行監督が上白石萌音に抱いた印象とは(写真/共同通信社)

 テレビや映画に引っ張りだこの姉妹、上白石萌音(24)と萌歌(22)。幅広い世代に支持される、この真っ直ぐなキャラクターはどのように醸成されたのか。関係者らの証言をもとに、姉妹の知られざるファミリーヒストリーを紐解いていく。2011年に開催された「東宝シンデレラ」オーディションで、萌音は審査員特別賞を、萌歌はグランプリを獲得。これを機に2人は芸能活動をスタートさせる──。【全4回の3回目。第1回から読む

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 芸能界に入ると、萌歌が子役モデルとして活躍する一方、萌音は一足先に「女優」の道に進んだ。

 2011年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国』でドラマデビュー。出演に際してのインタビューで、萌音は家族の支えについてこう語っている。

〈父が社会科の教師なので大河ドラマは必ず見てはいました(中略)撮影も初めてですし、役についてもよくわかっていなかったので、祖母に着物の着方や所作などを少し教えてもらったり、あとは父を質問攻めにしていました〉(NHK「人×物×録」HPより)

 そして2014年、萌音に大きなチャンスが舞い込む。映画『舞妓はレディ』での映画初主演の座だ。

 監督は周防正行氏。映画『Shall we ダンス?』(1996年)が代表作の言わずと知れた名監督だ。周防氏は、この映画は「萌音さんがいたから実現した作品だった」と振り返る。

「京都の舞妓を題材にした映画をいつか撮りたいと取材を重ね、15年以上かけて動き出したのが『舞妓はレディ』でした。タイトルだけが決まっていて、まだ脚本はなく、実はオーディションで、この子だと思えるヒロインが見つからなかったら、やめるつもりでした。

 萌音さんは普通の中学生で特段目立つ感じでもなかったけれど、歌を聴いた瞬間、驚きました。審査される場なのに、今ここで歌えることが嬉しいという喜びにあふれていて、こちらまで幸せになる。声がスッと心に届いてきました。まだオーディションの途中でしたが、『この子は外せない』と。

 彼女なら、少女が一途な思いで舞妓になって輝いていく成長の姿を見せられると思いました」

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