宇多田ヒカルは2007年に紀里谷和明氏と離婚
事務所の役員に家族以外の名
それから現在までの間に、世界をコロナ禍が襲った。国境をまたぐ移動が難しくなるなか、宇多田はロンドンを拠点に活動を続けた。一方の照實さんは、着々と“準備”を進めていたようだ。
「昨春、宇多田一家の音楽事務所の取締役に、レコード会社『東芝EMI』時代にヒカルさんを見出した音楽プロデューサーが就任しました。ずっと一家だけでやってきた個人事務所の役員に家族以外の人を就任させるのは、照實さんにとって大きな決断だったはず。この“人事”に照實さんが完全にプロデュース業から身を引くのでは?という声とともに体調面が心配されていました」(前出・レコード会社関係者)
現場でも宇多田をサポートする新たな体制作りが進められてきたようだ。
「現在は信頼できる重鎮スタッフが『チーム宇多田』となって現場のヒカルさんを支えています。将来的にはヒカルさんと同年代で仲がよく、相談相手にもなっている女性スタッフが事務所の重要ポジションに就くと目されます」(前出・レコード会社関係者)
着々と後継者の育成が進む背景には、照實さんのたっての願いがあるという。
「照實さんはずっと都内の超高級マンションに住んでいましたが、現在はそこには住んでいないようです。病床に伏しているなど、体調がすぐれないという話も伝わります。照實さんがヒカルさんの近況や、孫の誕生などをつぶやいていた音楽事務所の公式ツイッターも現在は非公開です。もしかしたら照實さんは『残された時間は少ない』との思いで、愛娘をサポートする次の体制作りを急いでいるのかもしれません」(前出・宇多田家の知人)
照實さんは宇多田ヒカルというアーティストからは距離を置き始めたのかもしれない。しかし、彼の生活を支え続けるのは、この先も宇多田ただひとりだという。
「照實さんには1才年下の弟がいますが、弟は両親とともにニューヨークで暮らしていたこともあり、疎遠状態だといいます。藤さんを亡くして以降、父ひとり娘ひとりの関係だったように見えました」(前出・宇多田家の知人)
今年に入ってから、宇多田は精力的な活動を続ける。1月に約3年7か月ぶりとなる8枚目のアルバム『BADモード』を先行配信し、4月にはアメリカで開催された世界最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」にサプライズ出演した。