Z世代から絶大な指示を得ているコムドットの5人(コムドットのインスタグラムより)
やまとの著書は「自己啓発本」要素も
コムドットのメンバーのなかでも、絶対的リーダーとされるやまとの言葉に鼓舞される若者は少なくない。やまとの著書『聖域』の目次は、「0章 プロローグ─鈴木大飛を構成する7つの鍵」、「1章 可能性を解き放て─やりたいことの見つけ方」、「2章 自己肯定感は最強の武装─夢を追うのに準備はいらない」、「3章 地元ノリを全国へ─人生を誰より楽しむために」、「4章 終わりなき挑戦─時代は自分で引き寄せる」──。目次だけを見ても、自己啓発本さながらの印象を持つ人は少なくないだろう。
別の男子学生・Bさん(20代)も、やまとの姿勢から「生き方を学んでいる」と語る。
「(コムドットの動画は)シンプルに面白いことにプラスして、自分たちZ世代の自己肯定感を上げてくれます。やまとの言葉は、『目標を持ったり、夢を持つことって悪くないんだ』って思わせてくれる感じ。将来や就活に不安しかない日常のなかで、やまとの言葉は響きます(笑い)。
僕らの世代って、SNSとかで周りの人間のポジションが大体わかるし、そのなかで『俺はこのくらいのレベル、位置にいる』っていうのも察してしまうんですよね。だから、必死になるとイタいと感じるし、『どうせ頑張っても無駄でしょ』と諦めてしまうこともしばしば。
でもコムドットは、つねに上を目指している。ロックバンドに近いかな? 彼らを見ていると、『自分もこれで良いんだ』って自己肯定感を“爆上げ”してくれるんですよ」(Bさん)
Z世代から絶大な支持を集めるコムドット。炎上などで注目を浴びることも多いが、「上を目指す」ことを隠さず目標に向かって邁進するその姿は、「努力が報われづらい」「自信が持ちづらい」という同世代の若者にとって、背中を押してくれる存在でもあるようだ。そうしたファンにとっては、コムドットの動画自体が「観る自己啓発本」のような役割を果たしているのかもしれない。