ひざ抱えストレッチ
並行して取り組むべきは生活習慣の改善だ。
「強い筋肉や骨を作るためには、たんぱく質と不足しがちなビタミンD摂ることが重要です。適度な日光浴とともに鮭や卵を積極的に食卓に取り入れてください。また、睡眠の質が低下すると痛みに敏感になりやすいという調査もある。『食事・睡眠・運動』の三位一体に留意したことで、当面手術を避けられたケースもあります」
股関節の痛みは“詰まり”から
脊柱管狭窄症と並んで年を重ねると直面する人が増えるのは、股関節の痛みだ。
「股関節に痛みが出る原因は、使い方が悪いと筋肉が硬くなり、正しい動きができなくなってしまい、変形してしまうことにあります。通常、股関節は曲げる際に外転・外旋させて動かしますが、姿勢や歩き方が悪いと股関節まわりの筋肉が緊張して内側に内旋し、可動域が狭くなって変形したり、痛みにつながる。
つまり、筋肉を緩め、詰まっている部分をほぐして正しい動きができるようにすれば痛みは和らぐということ。ひざ立ちで行う太もも前ストレッチやあお向けで行う股関節の筋トレを1日3セット行うことで、症状は大きく緩和されます」(宮岡さん・以下同)