民社学同(民主社会主義学生同盟)の委員長を務めた学生時代から活動を続けている
高校時代には民社党の演説会に参加し、早稲田大学政治経済学部に進学すると民主社会主義研究会に入り、民社学同(民主社会主義学生同盟)の委員長を務めた。
「当時は『左にあらずんば学生にあらず』の時代で、私は共産主義とは真っ向から対決姿勢でしたので、学内でデモをやったりしていました。卒業後は民社党本部に入りましたし、小さいころから筋金入りの政治一色です(笑)」
よしおは「くそ真面目」
民社党に入ってからは長年ベトナム難民支援を続け、2011年からは中国やチベット、ウイグル、南モンゴルの人権民主化支援をする団体の事務局長を務め、昨年1月に「アジア民主化運動」を設立し代表に就任。これまでアジアの人権問題、民主化支援のデモを開き、昨年は「人権なき2022北京オリンピックボイコット」の集会や街頭演説を主催した。
「ウイグルのジェノサイドをはじめ、中国ではこの瞬間も人が殺されていっている。一刻も早く助けなくてはいけません。ウイグルもチベットも南モンゴルも完全に抑えられ、今後は中国国民にも大弾圧が始まる可能性だってある。それを阻止するためには、中国国民が立ち上がるしかない。
それには天安門事件が重要です。中国の軍隊が自国民を殺すというあり得ない事件は、中国共産党の最大のアキレス腱だと思っています。ですが若い人たちはこの事件のことをほとんど知りません。中国国内の人にも、世界の中国人にも知ってもらいたいと思っています」
孝之氏はこれまで国政選挙に6回立候補するなど政治活動を行ってきた。そんな父の背中を生まれたときから見てきた息子・よしおには、こうした活動について伝えているという。
「私が今こういう政治的な活動をしていることは伝えています。ただそれに関心はないと思いますよ。よしおが生まれるときには選挙活動をしていて、小さいころは何度か選挙カーにも乗せたことがあります。
よしおってのはくそ真面目でね。1歳のころから選挙活動をしてる父を見てるせいか、嫌というほど自分の立場を感じていたんじゃないでしょうか。よしおの少年野球の顧問やPTAの会長もやりましたし、よしおの中学時代には政治の授業で話をしたこともあります。悪いことすると親父の選挙に響くと肌で感じていたんじゃないかと思います」