「ハウル・カラシニコフ」こと小川雅朝容疑者が振る舞っていたパスタ

紙皿に割り箸、ボランティアで提供していた食事はこのように振る舞われていた

 ゴスロリ系ファッションに身を包んだ女の子ふたりが、「ハウル、コレ持って~」と甘えた声で、ストローが刺さった缶チューハイを小川容疑者に渡すと、彼はそれを笑顔で受け取る。なぜボランティアをしているのか聞くと、小川容疑者はスラスラとこう話した。

「オレ、生まれた時から両親いなくて、孤児院で育ったんですよ。でもそこは暮らしにくくて、虐待も受けた。中学校にもいかずに、その日暮らしで会った人に泊めて貰ったりしてなんとか生きてきたんで、居場所ない子供の気持ちが痛いくらいわかる。

 今はお世話になってる人のもとでスミ師(入れ墨師)やってるんですけど、将来は自分で会社作って、孤児院の院長になりたい。オレ子供が大好きなんです。最高の孤児院建てたら、子供を抱く母子像の入れ墨入れたいですね。オレはもう1回すでに死んだような人間だから、あとは子供のためになることに尽くしたいっす」

 警視庁少年育成課によると、小川容疑者は被害を受けた少女が18歳未満とわかっていながら、20回前後みだらな行為に至ったという。

 語っていた高邁な理想は、彼の実態とは大きくかけ離れていた。

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