芸能

美輪明宏が人知れず闘病生活、“息子”が寄り添い通院 着々と進める生前整理

美輪明宏

美輪明宏は生前整理も進めているという

 コロナ禍で美輪明宏(87才)が仕事をセーブし始めたのは約2年前。その背景に壮絶な闘病生活があったことは知られていない。体力維持に努める一方で老いを受け入れた美輪は故郷の「墓じまい」を済ませ、着々と生前整理を進めている。

 うだるような暑さとなった7月上旬のある日の午後。陽炎が立ち上る都心の道を、ゆったりした足取りで歩いていたのは美輪明宏だ。付き添いの男性に支えられながら一歩一歩、自らの足で歩を進めていく。かつてスピリチュアルブームの火付け役となり、「愛の伝道師」と称された美輪。トレードマークの金髪は帽子に隠れているが、それでも全身から放たれる“オーラ”は衰えていない。

 たどり着いた先は、神経内科の専門医として定評のある院長が運営するクリニックだった。2019年9月、美輪は自宅で言葉がうまく出なくなり、病院で軽い脳梗塞と診断された。予定されていた公演を中止して2週間の入院生活を送った美輪は、病院から関係者にこんなメッセージを送った。

《ご心配をお掛けしました。申し訳ございません。ですが私は不死身です。不死鳥のように蘇ります》

 宣言通り3か月で復帰したが、その後は仕事をセーブ。芸能活動70年を迎えた昨年も特に大きなイベントを行うことはなかった。

「コロナ禍になってから本格的に仕事を減らし、舞台からは3年近く遠ざかっています。自分がコロナに感染して、多くの人に迷惑をかけてはいけないという美輪さんらしい配慮や気遣いもあるようです」(美輪の知人)

 脳梗塞になる前の2018年頃と比べ、表舞台に出る回数は激減した。

「性別や年齢をも超越した存在の美輪さんですが、来年で米寿を迎えます。少しでも体力を維持するために自宅でのストレッチを日課としていますが、数日単位で体調が変わり、思うように体が動かないときもあるそうです」(前出・美輪の知人)

 この数年は病との闘いの日々だった。

「今年に入ってからも都心の大学病院や医療センターで頻繁に目撃されていました。若い頃から気管支炎に悩まされていた美輪さんは、過去に何度も重い病に倒れ、そのたびに復活を遂げています。しかし、年齢からくる体力の衰えは否めず、脳梗塞の後遺症にも不安が残る。最近は、神経系の不調も訴えているそうで、かなり重い症状も出ているといいます」(芸能関係者)

 美輪が日々を過ごす都内の自宅は、130坪の敷地に建つ南欧風の大豪邸。30代から慣れ親しんだこの邸宅を、美輪は終の住み処と決めているという。

「昨年1月、長年所有していた新宿のマンションの一室を売却しました。近くにかかりつけの耳鼻科や行きつけの宝飾店がある新宿は、思い入れの深い街ですが、近年は出向く機会がほとんどなく手放すことにしたといいます」(前出・美輪の知人)

 人知れず闘病生活を送る美輪が進める“生前整理”。生まれ故郷の長崎でも大きな変化が起きていた──。

関連キーワード

関連記事

トピックス

2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
卓球混合団体W杯決勝・中国-日本/張本智和(ABACA PRESS/時事通信フォト)
《日中関係悪化がスポーツにも波及》中国の会場で大ブーイングを受けた卓球の張本智和選手 中国人選手に一矢報いた“鬼気迫るプレー”はなぜ実現できたのか?臨床心理士がメンタルを分析
NEWSポストセブン
数年前から表舞台に姿を現わさないことが増えた習近平・国家主席(写真/AFLO)
執拗に日本への攻撃を繰り返す中国、裏にあるのは習近平・国家主席の“焦り”か 健康不安説が指摘されるなか囁かれる「台湾有事」前倒し説
週刊ポスト
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン