6月14日には洋子さんの94才の誕生日を三兄弟で祝った(写真は安倍氏のTwitterより)
「世間では仲の悪い嫁姑像が定着していますが、実はもともと洋子さんと昭恵さんはうまくいっていたんです。自宅マンションの3階に洋子さん、1〜2階に安倍夫妻が住むかたちで同居する嫁姑は、一時期は一緒に韓流スターにはまり、韓国語を習っていたほど。『おかえりなさい』と韓国語で晋三さんの帰宅を迎えたこともあるほどのめりこんでいて、お転婆な昭恵さんを洋子さんは『彼女らしくていいじゃないの』と快く受け入れていました。
でも森友問題で様相が変わった。嫁の軽率な言動で安倍家の信頼が失墜することに激怒した洋子さんが昭恵さんを呼びつけ、『家の名に傷をつけていることがわからないの』とすごい剣幕で一喝したこともあり、昭恵さんは立ち尽くすだけだったそうです。
そして昭恵さんだけではなく、晋三さんも母親から昭恵さんの行動について注意されることが増えていき、それに辟易した晋三さんが自宅に寄り付かなくなった時期もありました」(前出・安倍家の知人)
森友学園に続き、加計学園、桜を見る会とスキャンダルに見舞われた安倍氏は潰瘍性大腸炎が再び悪化し、2020年8月28日の記者会見で突如、2度目の総理辞任を発表した。妻にその意向が伝えられたのは会見の直前だった。
「昭恵さんは憧れの人です」
時に呆れ、怒りを見せた夫だが、それでも妻をかばい「周囲に反対されても、彼女を守る」という姿勢を変えることはなかった。
「晋三さんも親しい人には妻の愚痴を言うことも正直あった。人によっては離婚秒読みと言っていましたしね。といっても、周囲が本気で離婚をすすめると、笑ってかわすばかりでした。若き日の晋三さんが昭恵さんを見かけたことがあったそうです。晋三さんは『彼女はスラリとして、遠くから見てもカッコよかった』とそのときの印象を話しています。
お見合いの時、昭恵さんが乗り気でなく遅刻したことから『交際はやめた方がいいんじゃないか』と忠告した関係者もいましたが、彼は『昭恵さんは、憧れの人です』と譲らず、結婚に反対する声にも『大丈夫です。黙って見ててください』と押し切ったそうです。要するに晋三さんは昭恵さんにゾッコンだったんです」(安倍家の関係者)
生き馬の目を抜くような政界に疲れて帰宅すると、酔っぱらった昭恵さんが「お帰りなさい」とフラダンスで出迎える。その姿を見て思わず吹き出すことが何度もあった。
小泉内閣の内閣官房副長官に抜擢された際は、夕食を自宅で食べられるのが月1度という超多忙のなか、毎朝、昭恵さんが手作りするりんごとにんじんのジュースを欠かさず飲んだ。たまに昭恵さんが寝坊すると安倍氏が彼女を起こし、「ねえ、ジュース作ってくれない」とねだったという。「家内がほめてくれると勇気が出る」が口癖だった安倍氏は《「家庭の幸福は、妻への降伏。」これが我が家の夫婦円満の秘訣です》というツイートをしていた(2013年11月)。