安倍晋三氏と昭恵さんは1987年に結婚(昭恵さんのインスタグラムより)

安倍晋三氏と昭恵さんは1987年に結婚(昭恵さんのインスタグラムより)

 どんなに憎く思おうとしても、安倍氏にとって昭恵さんは目が離せない憧れの存在であり続けた。

「慎重すぎるほど考える晋三さんにとって、あっけらかんとして人前でもまったく臆せず自分が思うことを主張できる昭恵さんは、まぶしい存在だったでしょう。政治家の厳しい家系に育った晋三さんは、昭恵さんの自由で破天荒なところにも大いに魅かれていました」(前出・安倍家の関係者)

 安倍氏が烈火のごとく怒りを見せたのは、前出の森友問題における昭恵さんの証人喚問についてだった。

「当時、昭恵さんの証人喚問をすべきだとの声が高まりました。自民党の一部は喚問やむなしとの意見になったが、『昭恵の喚問を容認する奴は徹底的につぶす』と安倍さんは憤った。『奥さんに責任を負わせることが安倍さんのためだし、自民党のためだ』と周囲に諭されても、『もし昭恵の証人喚問が実現しようものなら、総理が衆院を解散する』なんて話もあり、まったく聞く耳を持たなかった。何をおいても昭恵さんを守り通すという気迫でした」(自民党関係者)

 結局、昭恵さんの証人喚問は実現しなかった。一方で、昭恵さんもある思いを募らせていた。

「ひとりの人間として、信じる道を進むことを信条とする昭恵さんは森友問題の喧騒に嫌気が差し、“私が邪魔になるなら夫と別れてもいい”と思ったそうです。離婚というより卒婚でもいい。別々の人生を歩んだ方がお互いのためになるのではと強く感じていたんでしょう」(昭恵さんの知人)

 それでもふたりが離れる選択をすることはなかった。

 在任中、公私にわたるさまざまな話題を提供した安倍氏と昭恵さんだったが、安倍氏の首相退任後は政治活動のペースを落として、夫婦の時間を過ごしていた。今年3月には伊勢神宮を一緒に参拝し、笑顔のツーショットを昭恵さんのインスタグラムで披露した。また6月には「珊瑚婚式」となる35周年の夫婦生活を迎えた。

「6月9日には昭恵さんの還暦を祝う身内のパーティーが東京・八芳園で開かれました。予定を早めに切り上げて駆けつけた安倍さんは、パーティーでピアノを披露した。もともと少しピアノが弾けた安倍さんですが、この日のため特別に練習を重ねたそうです。離婚危機を乗り越え、壊れかけた夫婦関係も日に日に修復されているように見えました。昭恵さんは最近も『来世でもまた夫と結婚したい』と言うまでになっていたので……」(安倍夫妻の知人)

 7月4日の朝には、自宅周辺で夫婦そろって愛犬のミニチュアダックスフントのロンちゃんを連れて散歩する姿も目撃されている。周囲にSPはおらず、のびのびとした雰囲気だったという。4日後に突然の別れが訪れることを、このときのふたりは知る由もなかった。

※女性セブン2022年7月28日号

仲睦まじい夫婦の様子(昭恵さんのインスタグラムより)

仲睦まじい夫婦の様子(昭恵さんのインスタグラムより)

昭恵さんのIインスタグラムには夫婦の写真が度々投稿された

昭恵さんのインスタグラムには夫婦の写真が度々投稿された

多くの人が献花に訪れた(時事通信フォト)

多くの人が献花に訪れた(時事通信フォト)

容疑者が暮らしていたマンション。近所づきあいはほとんどなかった

容疑者が暮らしていたマンション。近所づきあいはほとんどなかった

中学校時代の山上容疑者

中学校時代の山上容疑者

「父より長生きしたい」と語っていた安倍氏だが、父・晋太郎氏と同じ年齢で亡くなった(写真/アフロ)

「父より長生きしたい」と語っていた安倍氏だが、父・晋太郎氏と同じ年齢で亡くなった(写真/アフロ)

増上寺で行われた葬儀には多くの人が参列した

増上寺で行われた葬儀には多くの人が参列した

関連記事

トピックス

実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン