元朝日新聞の記者・牧内氏が朝日新聞に提出した「調査申立書」に対する朝日新聞側の回答文書

元朝日新聞の記者・牧内氏が朝日新聞に提出した「調査申立書」に対する朝日新聞側の回答文書。自社の記者が直面している性被害について目を逸らした

 朝日新聞と毎日新聞に、高校野球取材で女性記者が性被害を受けていることについて訊いた。

〈弊社は、従業員が性被害を含めたハラスメントの加害者にも被害者にもならないように取り組んでおり、定期的に社内研修を実施し、相談窓口を設けています。弊社の「ハラスメント防止に関する規定」では、「上司は、部下がハラスメントを受けている事実を認めながら、これを黙認する行為をしてはならない」と定めています。高校野球取材に限らず、社外の人からハラスメントを受けた場合、相手方に適切な対応を要求することにしています〉(朝日新聞社広報部)

〈セクシュアルハラスメントは許されることではなく、社として常に毅然とした対応を取っています。2018年に出した社長メッセージでは「あらゆるハラスメントを許しません」と宣言し、「『取材先や取引先との関係を壊したくない』など、被害を受けている本人よりも、業務上の利益を重視するような対応は絶対にあってはならない」と明確にしています。また、従業員が被害に遭わないようにハラスメント対策を研修で取り上げているほか、複数の相談窓口を開設するなど従業員が安心して働ける環境整備に努めています〉(毎日新聞社社長室広報担当)

 間もなく始まる灼熱の甲子園。球児たちの活躍を伝える前に、女性記者たちの性被害問題について報じるべきではないか。

(了。前編から読む

※週刊ポスト2022年7月29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

連日お泊まりが報じられた赤西仁と広瀬アリス
《広瀬アリスと交際発覚》赤西仁の隠さないデートに“今は彼に夢中” 交際後にカップルで匂わせ投稿か
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎ストーカー殺人事件》「テーブルに10万円置いていきます」白井秀征容疑者を育んだ“いびつな親子関係”と目撃された“異様な執着心”「バイト先の男性客にもヤキモチ」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《田中圭との不倫疑惑》永野芽郁のCMが「JCB」公式サイトから姿を消した! スポンサーが懸念する“信頼性への影響”
NEWSポストセブン
騒然とする改札付近と逮捕された戸田佳孝容疑者(時事通信)
《凄惨な現場写真》「電車ドア前から階段まで血溜まりが…」「ホームには中華包丁」東大前切り付け事件の“緊迫の現場”を目撃者が証言
NEWSポストセブン
2013年の教皇選挙のために礼拝堂に集まった枢機卿(Getty Images)
「下馬評の高い枢機卿ほど選ばれない」教皇選挙“コンクラーベ”過去には人気者の足をすくうスキャンダルが続々、進歩派・リベラル派と保守派の対立図式も
週刊ポスト
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《離婚するかも…と田中圭は憔悴した様子》永野芽郁との不倫疑惑に元タレント妻は“もう限界”で堪忍袋の緒が切れた
NEWSポストセブン
成田市のアパートからアマンダさんの痛いが発見された(本人インスタグラムより)
《“日本愛”投稿した翌日に…》ブラジル人女性(30)が成田空港近くのアパートで遺体で発見、近隣住民が目撃していた“度重なる警察沙汰”「よくパトカーが来ていた」
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《スクショがない…》田中圭と永野芽郁、不倫の“決定的証拠”となるはずのLINE画像が公開されない理由
NEWSポストセブン
小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
食物繊維を生かし、健全な腸内環境を保つためには、“とある菌”の存在が必要不可欠であることが明らかになった──
アボカド、ゴボウ、キウイと「◯◯」 “腸活博士”に話を聞いた記者がどっさり買い込んだ理由は…?《食物繊維摂取基準が上がった深いワケ》
NEWSポストセブン
遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン