ホテルでティッシュを集め始めた
国会議員としての資質が問われる(吉川赳議員と女子大生)
──彼の行動を中断することはできたのですか?
「ちょうどルームサービスが来たので助かりました。私がトイレに籠っていると、『泣くな。オッパイ揉んじゃって御免なさい。オレ、乳揉むのが好きなんだよ』と、謎の言い方で謝られました」
──でも、その後も異常な行動が続いたわけですね。
「はい……。ティッシュを集め始めたのです。吉川さんは全裸。そして『おじさんムラムラしちゃったから、手で頑張ってくれる』と腕を強く引っ張られました。無理だと思い、全力で振りほどきました。そうしたら『胸を見せて』とか言ってきて自慰行為をはじめて……。気持ち悪く背を向けました……。あまりにキツくて直視することができませんでした」
──吉川氏の一連の行動は「性加害」であり、刑事事件として訴えていいレベルの事柄という指摘もありますが、どう思いますか。
「とても嫌な出来事だったし、とても気持ち悪かったのは事実です。思い出しましたが、私が目を背けていると自慰行為をしている吉川さんから『いっちゃっていい? いっちゃっていい?』という言葉も投げかけられました。本当にキモかったです」
──行為を終えたあとの吉川氏はどんな様子だったのでしょうか?
「果てた直後に携帯に電話がかかってきて、不機嫌になりながらも『吉川です!』と出て、仕事の話などをしていました。凄いタイミングで電話がくるなぁと。でも、電話が終わるとすぐに『けっこう乳小さいな』とか言われて。本当に常に下品だし、意味がわからない……」
──酷いですね。そんな暴言まで……。
「しばらく気まずい空気になって……。そりゃ、私が過呼吸になったり、トイレに籠ったりしたので空気は悪くなりますよね。それで、何を始めるかと思ったら吉川さんは怪談話を披露し始めました。もしかしたら場を和まそうとしたのかもしれませんが、なぜ怪談なのかもわからないし、ほんとうにつまらない話で……」
──趣味が落語だから、そういうネタがあるんでしょうかね。
「なんで怪談なんでしょうか。最後には『今日の過呼吸面白かったよ。世の中には変な奴がいるから気を付けたほうがいいよ』とも言われて。何と言っていいのか……」
(第3回へ続く)
【プロフィール】
赤石晋一郎(あかいし・しんいちろう)/「FRIDAY」「週刊文春」記者を経て2019年よりフリーに。近著に『韓国人、韓国を叱る 日韓歴史問題の新証言者たち』(小学館新書)。『元文春記者チャンネル』をYouTubeにて配信中。
※当記事は週刊ポストとジャーナリスト・赤石晋一郎氏とノンフィクションライター・甚野博則氏が運営するYouTube「元文春記者チャンネル」との合同取材となっております。「元文春記者チャンネル」の甚野氏 によるXさんへのインタビュー動画はYouTubeで配信中。