買い物する保奈美。今年に入り心機一転、髪もショートに(写真は2021年7月)
そんな状況ながら、視聴率は残り約1か月を迎えて上り調子だ。8月8日からの第18週の平均視聴率は16.1%で、ドラマスタート時の第1週16.28%に迫る勢いだ。
視聴率が持ち直したのは、和彦の母・重子を演じる鈴木保奈美(56才)が登場してからだ。お嬢様育ちの重子は暢子を「家の格が違う」と一刀両断する。さらに、結婚の許しを請う息子に対し、中原中也の詩を朗読するなど独特の存在感を示した。重子の存在感は、鈴木だから醸し出せたものだと芸能関係者は言う。
「視聴者世代にとって、東京ラブストーリーで新時代の女性のイメージを創り上げた彼女はやはり憧れの存在。一目置きたくなるんです。2021年に石橋貴明さんと離婚したことも“夫に依存せず、自分の人生を歩む女性”という新しいイメージをつくりました。保奈美さんの存在感は朝ドラ視聴者にとって、グッと来るものありますよ」
一方で今井さんは視聴率アップについて、別の分析をする。
「重子が登場した後、視聴者が戻ってきたのは、嫌なお姑さんに主人公をいじめてもらえるという期待があったのでは。主人公に対してみんなイライラしているようなので、こらしめてくれ! と期待して見たのかもしれません」
嫁姑バトルの行方も見逃せない。