その体重増加は「水毒」かも?

その体重増加は「水毒」かも?

「また、夏は暑さに適応するために冬よりも毛穴が開いています。エアコンの効いた部屋に長時間いると開いた毛穴から冷気が入って、体全体が冷える。その上、入浴をシャワーで済ませていたら、体は冷えたままになる。夏は、内からも外からも、体を冷やし続けている人が多いのです」(植木さん・以下同)

 この上運動不足も重なれば、体は冷え続け、水太りは悪化する一方……チェックリストに当てはまるものが多い人は、水毒の可能性が高いので注意してほしい。

水の飲み過ぎも、水分不足もむくみを招く

 熱中症対策に毎日たっぷり水分を摂るのはいいが、すでに水毒の状態になっている場合は、水を飲めば飲むほど症状が悪化する恐れもある。

「よく“水は1日2リットル飲むべき”などといわれますが、実はこれはアメリカで行われた研究結果に基づくもの。高温多湿で食材に含まれる水分も豊富な日本では、2リットルは飲みすぎになることが多い」

 もちろん、スポーツをする人や仕事で汗をかく人は、2リットルの水も飲みすぎには当たらない。ただし、エアコンの効いたオフィスや自宅で働く人、ほとんど運動する習慣のない人は、1日に必要な水分は1〜1.5リットルほどだという。

「水分の摂りすぎは水毒につながりますが、摂らなさすぎても、水分のめぐりがアンバランスになり、同じく水毒を引き起こします。“あの女優は毎日2リットル水を飲むと言っていたから、私もまねしよう”などというのではなく、一人ひとりに合った量の水分補給が重要です。

 自分にとって適切な水分補給ができているかどうかは、トイレの回数が目安になります。1日6回前後、無色に近い薄い色の尿が出るのが健康な状態です」(南雲さん・以下同)

「1日3回くらいしかトイレに行かないけれど、回数が少ないのはラクでいいわ」などという人は、明らかに水分不足。寝汗をよくかく人などは特に、夜寝る前にコップ1杯の水を飲むようにしてほしい。

「暑いときや、外から帰ってきたときは冷たい水でもいいですが、基本的には、常温で飲むことをおすすめします。また、コーヒーやアルコール、炭酸水は、体温が下がる夜は大量には飲まない方がいい。お酒を昼間に飲むのは難しいですが(笑い)、できるだけ体温が上がっている昼間に飲むようにしてください」

 冷たいものを飲んだり、食べたりした後は、温かい飲み物で内臓温度をリセットして、冷えが蓄積されるのを防ぐのがいい。

「特に、朝に冷たいものを摂るのは一日中悪影響を与えます。朝はヨーグルトや野菜ジュースは避け、温かいお茶やスープ、お粥などに。また東洋医学では、冷たいもののほか、甘いものや脂肪分の多いものも消化に悪く、脾の機能を下げて水毒につながるとされます。水太りを解消するには、適切な水分量を心がけ、1〜2週間は、洋菓子や油っこいものはがまんして」(植木さん)

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