大河は小栗旬が主演
史実では、元久五年(1205)年、「畠山重忠の乱」が起こる。きっかけは前年、重忠の子・重保と朝雅が京から実朝の妻・清子を迎えた祝宴の際、言い争いになったことだった。朝雅は怒りに任せて、りく(牧の方)に讒言をし、これを聞いた時政は重忠に謀反の嫌疑をかけて大軍を差し向け、畠山一族を滅ぼしてしまう。誠実な性格で「坂東武者の鑑」とされた重忠を討った時政は、御家人たちの信頼を喪失。政子、義時とも対立することになる。
さらに、時政とりくが実朝を排して朝雅を将軍にたてようと画策したことが発覚する。この「牧氏の変」の結果、朝雅にも悲劇が…。
ドラマで山中朝雅がどんな動きをするのか、とても気になるが、もうひとつ気になることが。平賀朝雅は、あの比企尼の三女の息子なのだ。比企尼(草笛光子)といえば、ドラマの中では一族が北条に滅ぼされた後も妖怪のような姿が現れ、源頼家の遺児・善哉に「北条を許してはなりませぬ!」と呪いのような暗示をしている。その尼の孫である朝雅が北条家をバラバラにする事件の中心人物。尼の呪いがここにも!? そう思うと、あのマロモードがますます不気味に見えてくる。