むくみ腸(提供・福岡天神内視鏡クリニック)

むくみ腸(提供・福岡天神内視鏡クリニック)

 一方、腸のむくみの改善にも、食物繊維とカリウムの摂取が重要だ。

「特に、干しいもや切り干し大根は、水溶性食物繊維とカリウムの両方が多いのでおすすめです。

 また、ご存じのとおり、腸内環境を整えるには発酵食品が有効ですが、ヨーグルトや乳酸菌飲料は糖質や脂質が多いわりに、摂取できる乳酸菌の数はさほど多くない。それなら、整腸剤をのむ方が効率的です」(秋山さん・以下同)

 今中さんも秋山さんも、飲み物はホットか常温をすすめる。冷たいものは胃腸の血行を悪くし、むくみを悪化させるからだ。

「お腹を温めると、副交感神経が優位になって腸の働きがよくなり、むくみの改善に役立ちます。

 いまはまだ湯たんぽやカイロを使うには暑すぎるという人は、少し熱いと感じるくらいの湯船に10分ほどつかるのもいい」

 そして、体を動かして、全身の血流をよくすること。体全体を温めることができるほか、腸のぜん動運動を促して、むくみ腸を改善する効果が期待できる。

「運動による血流改善効果は、48時間継続するといわれています。そのため、20分間ほどで充分なので、2日に1回のペースで“少し息が上がるくらい”のウオーキングを。

 外を歩きたくないときは、家の中でラジオ体操がおすすめです。第1と第2を合わせると計6分間の体操になるので、充分な運動になります」

 激しい運動が苦手なら、掃除や庭仕事といった、体を使う家事でもいい。ポイントは、きちんと汗をかくことだ。

「やはり、体にたまった水分を出すには、汗をかくのがいちばんです。猛暑のため外に出られず、夏でもほとんど汗をかかずにエアコンの効いた室内で過ごすようになったことも、胃がむくんでいる人が増えた要因の1つだと考えています。

 できれば、階段を上るなど、下半身の筋肉、特に太ももの前側を使うのを意識してほしい」(今中さん)

 寒くなる前に、“水はけのいい体”に整えておこう。

※女性セブン2022年9月22日号

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