衝突が和解を生み脱会作戦は奏功したが、現在は脱会の困難がさらに増していると星氏は語る。
「当人を半ば強制的に保護するやり方は、2014年に裁判で不利な判決が出たこともあり(*注)、現在は合意の上で保護する方法が主流になっていて、説得のハードルは上がっている。また家族による保護説得は心身の疲労も時間的な負担も大きく、職を失うリスクもある」
【*注:旧統一教会から脱会するよう親族に説得されていた信者の男性が「マンションの一室に約10年間閉じ込められた」と親族側に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁が2014年1月28日、親族側に賠償金支払いを命じた事例】
※週刊ポスト2022年10月21日号