インターネットの通信網はNHKが敷いたものではない。さすがにインターネットに接続できるだけで受信料を徴収することは難しいのではないか。
「当然ながら、インターネットの通信インフラはNHKのものではありません。それにタダ乗りするかたちで受信料を徴収するというのは無茶な話です。ただ、最近ではテレビチューナーを搭載しないテレビが発売されたり、動画配信サービスの普及でますます若者のテレビ離れが進んでいるなか、今から10~20年後にはテレビの視聴者が激減してNHKは成り立たなくなる可能性がある。それをカバーするためにネットからの徴収という議論になっていくことを危惧しています。受信料を下げる一定の配慮を示すことで、将来的にはネットからも徴収可能になる法改正への道筋を見据えているのではないか。今後の動向をきちんと監視する必要があります」(同前)
NHKの衛星契約は、12ヶ月分前払いでも2万4000円以上。一方、月に1000円程度で豊富なコンテンツが見られる動画配信サービスが主流になってきた現在、今後のNHKのあり方に注目が集まる。