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巨人・原監督続投でどうなる坂本勇人のコンバート 「右翼を守ってほしい」の声

今季は散々だった(時事通信フォト)

今季は散々だった(時事通信フォト)

 5年ぶりのBクラスで終わった巨人・原辰徳監督は、来季続投が決まってチーム改革を断行している。球団OBの“デーブ”こと大久保博元氏が1軍打撃チーフコーチに就任。桑田真澄1軍投手チーフコーチがファーム総監督に配置転換され、阿波野秀幸1軍投手チーフコーチが新たに就任した。鈴木尚広氏も1軍外野守備兼走塁コーチに復帰。また、ファーム総監督だった川相昌弘氏は1軍総合コーチに。阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフがヘッドコーチに昇格した。

 巨人を取材するスポーツ紙記者は、大幅に入れ替わった来季の組閣についてこう語る。

「デーブさんが注目されていますが、川相さんが1軍に入閣したのが一番大きいでしょう。今年の巨人は攻守で緻密さが欠けていた。走塁、守備の意識が低いチームでは優勝争いはできない。川相さんは高い戦術眼を持っているので攻撃面で作戦の幅が広がるでしょう」

 今後は森友哉(西武)、西勇輝(阪神)らがFA宣言した場合に獲得レースへ参戦するかに注目が集まるが、生え抜きの選手たちの活躍もV奪回に不可欠だ。野手のレギュラーで固まっているといえるのは一塁・中田翔、二塁・吉川尚輝、三塁・岡本和真、中堅・丸佳浩。契約延長が確実視されるウォーカーも左翼の定位置をつかんでもらわなければ困る選手だ。一塁は新外国人選手を補強する可能性も考えられるが、中田が高い守備能力とコンパクトになったスイングで確実性が増した打撃を維持できれば、来季も活躍が期待できるだろう。

 残りは捕手、遊撃、右翼。捕手は森がFA権を行使した場合に獲得できるかで大城卓三、小林誠司の立ち位置が大きく変わる。やはり、もっとも気になるのは遊撃・坂本勇人の「コンバート問題」だ。

 遊撃は守備の負担が大きい。33歳になった坂本は毎年試合に出続けて蓄積疲労があることは間違いなさそうだ。今季は故障により3度も戦線離脱し、83試合出場で打率.286、5本塁打、33打点。プロ2年目の2008年以降で最少の出場試合数に終わり、規定打席到達も14年連続で達成していたのが止まった。坂本不在の時に高卒2年目の中山礼都が奮闘したが、簡単に埋まる穴ではない。V逸の大きな要因になってしまった。

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