あらゆる心配事を吹き飛ばす
パレードが大成功に終わったことで、映画の宣伝効果も抜群だったと言える。
「地方でのイベントは、集客が簡単ではないので、敬遠される傾向があります。有名俳優が出演しているのにあまり盛り上がらなかったら、宣伝どころか逆効果にもなりかねない。でも、今回はそんな心配はまったくなかったですね。パレード開催が明らかになった時点で、大きく報じられていたし、そしてもちろん大盛況に終わった。映画にとっても岐阜市にとっても、完璧なプロモーションだったと思います。
木村さんにとっても、そのスーパースターぶりを改めて見せる結果になったし、“信長=木村拓哉”という強烈なイメージを印象づけることとなった。今後、木村さんのキャリアを振り返る際に必ず言及されるべき役となったと思います」
韓国ソウルの梨泰院で156人が犠牲となる雑踏事故が発生したばかりだったこともあり、今回のパレードでの混乱を心配する声もあった。岐阜県警は例年の約5倍となる500人態勢で警備にあたり、群衆を誘導するための「DJポリス」も配置。大きなトラブルもなく、パレードは終わった。
さまざまな心配事を吹き飛ばし、“唯一のスーパースター”であることを証明した木村拓哉。そのカリスマ性は衰えることを知らない。