芸能

『あまちゃん』『エルピス』の音楽を手がけた大友良英氏が語る「劇伴」の魅力 ライブにのんもゲスト出演

大友良英氏(時事通信フォト)とのん

音楽家の大友良英氏(時事通信フォト)とのん

 多彩な楽曲を作り続ける音楽家の大友良英氏(63)が、これまでに手がけた「劇伴(※映画やテレビドラマなどの劇中で流れる音楽を指す)」にスポットを当てたライブ『大友良英 ゲキバン!』を12月5日、6日の2夜にわたって開催する。

 大友氏はNHK連続テレビ小説『あまちゃん』や、現在放送中のドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(フジテレビ系)、映画『花束みたいな恋をした』など数々の作品において「劇判」を担当してきた。5日のライブには『エルピス』の脚本家・渡辺あや氏とプロデューサーの佐野亜裕美氏が出演し、トークで秘話を披露する予定。6日は『あまちゃん』でおなじみのテーマ曲をビッグバンドが生演奏し、女優・のんも参加する。

 大友氏にライブへの意気込みと「劇伴」への思いを聞いた。

「劇伴というものは、普段はその音楽だけを聞かせるために作っているわけではないです。役者さんがいて作品があるので、あくまでドラマの盛り立て役です。カメラマンや照明さんと一緒で、裏方だと思っています。目立っちゃダメ、そこがポイント。劇伴を忘れるぐらいのドラマがやっぱり面白いんですよ。

 今回のライブは素晴らしいドラマがあってこその話です。脇役が主役になるスピンオフがありますよね。そのイメージです。お客さんにコンサートとして自分の音楽を届けることができるのはうれしいことです。ドラマを見た上でさらに劇伴が聞きたいと思ってくれる方々がいる。何よりのことです」

「劇伴」は大友氏にとって新たな可能性を開いてくれる存在なのだ。

「例えば、『花束みたいな恋をした』みたいな、20代前半の恋の曲は書けません。でも、劇中の2人はどんなふうに生きていくんだろうと考えると、書けちゃうんです。自分のために曲を書くと(表現の幅が)狭まるのですが、誰かのために、映像のために書くと、不思議とできちゃう。劇伴の面白さはそこです。自分自身の音楽とは全然違う扉が開く。今回それをステージに持っていけるので、すごく楽しみです」

 創作の源流にあるのは、幼い頃に見ていたテレビや映画などの映像作品だという。

関連記事

トピックス

出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でハリー・ポッター役を演じる稲垣吾郎
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演、稲垣吾郎インタビュー「これまでの舞台とは景色が違いました」 
女性セブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反容疑で家宅捜査を受けた米倉涼子
「8月が終わる…」米倉涼子が家宅捜索後に公式SNSで限定公開していたファンへの“ラストメッセージ”《FC会員が証言》
NEWSポストセブン
巨人を引退した長野久義、妻でテレビ朝日アナウンサーの下平さやか(左・時事通信フォト)
《結婚10年目に引退》巨人・長野久義、12歳年上妻のテレ朝・下平さやかアナが明かしていた夫への“不満” 「写真を断られて」
NEWSポストセブン
バスツアーを完遂したイボニー・ブルー(インスタグラムより)
《新入生をターゲットに…》「60人くらいと寝た」金髪美人インフルエンサー(26)、イギリスの大学めぐるバスツアーの海外進出に意欲
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
小林夢果、川崎春花、阿部未悠
トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”
週刊ポスト
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン