ライフ

86歳の現役医師 健康維持の秘訣は「心の養生」、我慢しない飲酒と異性への恋心が支えに

帯津三敬病院名誉院長の帯津良一氏

帯津三敬病院名誉院長の帯津良一氏

 精神科医の和田秀樹氏が書いた『80歳の壁』がベストセラーになっているが、健康寿命を延ばすためには何を心がければ良いか──それを知る“生き証人”が80歳を越えた今も現役で活躍する医師たちだ。帯津三敬病院名誉院長の帯津良一氏(86)に健康でいられる秘訣を聞いた。

 * * *
 私は現在、埼玉県川越市の病院で週2回の外来と週1回の病棟回診を担当していますが、70代の時よりむしろ86歳になった今のほうが健康と思えるくらい元気です。

 先日も「試しにちょっと走ってみようか」とジョギングしてみたら、60代ほどではないものの、70代の時より長い距離を走れました。やっぱり気の持ちようが大事です。

 私の専門のホリスティック医学とは、身体の一部分を診るだけではなく、心や環境も含めた全体的な視点で健康や病について考えるものです。つまり、長生きするためには、心を安らかにできる環境を整えることや、安らぎで得られる習慣を続けることが大事だという考え方なんです。

 また、ホリスティック医学は病というステージにとどまらず、生老病死すべてを対象とします。老いること、死ぬことを認めて、自分なりの養生で抵抗しながら楽しく死を迎えるのがいいのではないか。そのためにも私は30年以上前から続けている気功や太極拳を週に3~4回は朝の仕事前にやり、心の養生にも努めています。

 私にとって何よりの養生が、大好きな毎晩のお酒です。酒量は若い時と変わらず、外で飲む際は生ビールの中ジョッキ2杯とウイスキーのロックを3杯。時間は1時間半くらいがちょうどいい。

 食養生で大事にしているのは、好きなものを食べることです。身体が欲する好きな食べ物が身体に悪いわけがない、と。

 ただ歳を取ると骨折しやすくなるので、骨の脆弱化を防ぐためにカルシウムが豊富な昆布を食べています。酒の肴として毎晩食べる湯豆腐の出汁を昆布でとり、その出汁をチェイサー代わりにウイスキーと一緒に飲むんですよ。筋肉を衰えさせないように牛肉ステーキも食べます。好きなものを我慢しないことが、健康のためにもいいと思っています。

関連記事

トピックス

タレントでミュージシャンの桑野信義(HPより)
《体重58キロに激減も…》桑野信義が大腸がん乗り越え、スリムな“イケオジ”に変貌 本人が明かしていた現在の生活
NEWSポストセブン
総裁選の”大本命”と呼び声高い小泉進次郎氏(44)
《“坊ちゃん刈り”写真も》小泉進次郎と20年以上の親交、地元・横須賀の理容店店主が語った総裁選出馬への本音「周りのおだてすぎもよくない」「進ちゃんは総理にはまだ若い」
NEWSポストセブン
濱田淑恵容疑者の様々な犯罪が明るみに
《2人の信者が入水自殺》「こいつも死んでました」「やばいな、宇宙の名場面!」占い師・濱田淑恵被告(63)と信者たちが笑いはしゃぐ“衝撃音声”【共謀した女性信者2人の公判】
NEWSポストセブン
雅子さまの定番コーデをチェック(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《“定番コーデ”をチェック》雅子さまと紀子さまのファッションはどこが違うのか? 帽子やジャケット、色選びにみるおふたりの“こだわり”
NEWSポストセブン
ハロウィーンの2024年10月31日、封鎖された東京・歌舞伎町の広場(時事通信フォト)
《閉鎖しても何も解決しない》本家のトー横が縮小する中、全国各地に”ミニトー横”が出現 「追い出しても集まる」が繰り返されている現実 
NEWSポストセブン
「慰霊の旅」で長崎県を訪問された天皇ご一家(2025年9月、長崎県。撮影/JMPA) 
《「慰霊の旅」を締めくくる》天皇皇后両陛下と愛子さま、長崎をご訪問 愛子さまに引き継がれていく、両陛下の平和への思い 
女性セブン
おぎやはぎ・矢作兼と石橋貴明(インスタグラムより)
《7キロくらい痩せた》石橋貴明の“病状”を明かした「おぎやはぎ」矢作兼の意図、後輩芸人が気を揉む恒例「誕生日会」開催
NEWSポストセブン
イベント出演辞退を連発している米倉涼子。
「一体何があったんだ…」米倉涼子、相次ぐイベント出演“ドタキャン”に業界関係者が困惑
NEWSポストセブン
エドワード王子夫妻を出迎えられた天皇皇后両陛下(2025年9月19日、写真/AFLO)
《エドワード王子夫妻をお出迎え》皇后雅子さまが「白」で天皇陛下とリンクコーデ 異素材を組み合わせて“メリハリ”を演出
NEWSポストセブン
「LUNA SEA」のドラマー・真矢、妻の元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《大腸がんと脳腫瘍公表》「痩せた…」「顔認証でスマホを開くのも大変みたい」LUNA SEA真矢の実兄が明かした“病状”と元モー娘。妻・石黒彩からの“気丈な言葉”
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ハワイ別荘・泥沼訴訟を深堀り》大谷翔平が真美子さんと娘をめぐって“許せなかった一線”…原告の日本人女性は「(大谷サイドが)不法に妨害した」と主張
NEWSポストセブン
須藤被告(左)と野崎さん(右)
《紀州のドン・ファンの遺言書》元妻が「約6億5000万円ゲット」の可能性…「ゴム手袋をつけて初夜」法廷で主張されていた野崎さんとの“異様な関係性”
NEWSポストセブン