全身黒ずくめのタッキー

全身黒コーデ、大きめトートバッグを持つタッキー(写真は2019年)

インフルエンサーとのコラボはあるのか

 ジャニー喜多川氏(享年87)の目標の1つに世界進出があった。滝沢氏は、その目標を達成するべく、今年10月、「Travis Japan」を、ジャニーズ事務所で初となる全世界同時のメジャーデビューに導いた。彼は、海外の人脈づくりにも余念がない。なかでも関係が深いのは、世界中からセレブが集まるUAEの最大都市・ドバイだ。

「プライベートでUAEを訪れたのを機に魅力を感じたそうで、2017年に日UAE親善大使に就任。ドバイで開かれた就任記念パーティーでは、UAEの王族や企業関係者らの前で歌を披露したり、『滝沢歌舞伎』を紹介したりと人脈づくりに成功していました」(別の芸能関係者)

 滝沢氏のドバイ人脈で有名なのが、ハリウッドスターのウィル・スミス(54才)とその息子が創業した企業が販売する“特別な水”を、日本で扱う50代女性D氏である。

「ドバイ在住経験のある人物で、海外人脈が豊富です。滝沢さんは一時期、彼女の会社の役員にもなっていました。D氏はドバイ国際空港の改修や人工島の建設も手がけたアラブの大富豪とつきあいがあり、滝沢さんにも紹介したそうです。

 この大富豪E氏は、日本でもビジネスを展開していて、『滝沢歌舞伎』の東京公演に祝い花を出していた。滝沢さんは、D氏とは関係を断ったといわれています。しかし、ドバイの大富豪をはじめ、国際的なネットワークは失っていない」(前出・滝沢氏に近い芸能関係者)

 2018年のタッキー&翼の解散を機に芸能活動を引退、ジャニー氏に“後継者”として指名され、ジャニーズアイランドの社長に就任した滝沢氏。2020年1月には、自らが手がけたSnow ManとSixTONESを同時にデビューさせ、大きな話題を呼んだ。滝沢氏のプロデュース力は、演出面だけでなく、グループのメンバー構成にも遺憾なく発揮された。

「男性アイドルグループは、“イケメン”を集合させれば売れるわけではない。個々のルックスだけでなく、性格やキャラの組み合わせの妙が重要なのです。滝沢さんはそこを理解している。観察眼は本物でしょう。そのセンスを買っている人は芸能界にも多い。SNSで情報を発信するインフルエンサーを多く抱える大手事務所の社長F氏もそのひとり。滝沢さんとは旧知の間柄で、支援者と目されています」(前出・別の芸能関係者)

 滝沢氏はジャニーズアイランドの社長のほかに、ジャニーズ事務所の副社長など、10社近い関連会社の役員を務めていた。わずか4年という期間だが、経営陣のひとりとして辣腕を振るってきた。

「ジャニーさんのようにプロデュース業に力を入れ、もっと日本のエンタメ産業を盛り上げたいと思っていた彼にとって、この時点での退任は志半ばというのが本音でしょう。

 彼の再始動の舞台は、アイドルのプロデュース業を軸に、ファッションと海外を絡めた複合的なエンタメ事業ではないか、とみている人もいる。すでにそのための人脈もある。詳しくは言えませんが、滝沢さんには側近とみられる支援者が少なくとも5人はいて、手厚い支援が約束されている。再び芸能界で“一国一城の主”となることも可能でしょう」(前出・別の芸能関係者)

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