(c)「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」製作委員会

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──そこで情報共有された中に、不美さんの奇抜すぎる衣装もあったわけですよね。

MEGUMI:不美は“生き切っている”人なんですよ。色々やりまくって72歳(!)。様々な背景はあっても、美のカリスマとして慢心している。その堂々とした感じを出したかったのです。そのためには奇抜な衣装がいいと思って。『H&M STUDIO』という、個人的に大好きなラインがあるんですけど、全体的にデザインがぶっ飛んだ服を作っているんですよ。このブランドを参考にしています。

──もちろん参考資料も用意された。

MEGUMI:リファンレンスには『H&M』が100周年を記念したコレクションに、アイリス・アプフェルさんという100歳のファッションデザイナーさんとコラボをした写真を。これがファッションの概念を超えていて、面白かったんです。髪型は会ったことのある女社長さんの写真。彼女が逆毛を立てて、思い切り大きな頭になっているのを見たら『これしかない!』と思いました。

──それぞれの役に参考人物がいるんですね。

MEGUMI:います。一役に対して5人くらいいるんじゃないかな。

──普段の企画立案にも、やはり影響を受ける“人”がいる。

MEGUMI:います、います。「この人、マジウケるな(笑)」という人と会うと、スイッチが入ります。芸能界にもいらっしゃいますけど、経営者にも多いんです。キャラクターがとても濃い人たちが。

──そうなると『カリスマ壱子』は、MEGUMIさんのここまでの経験、見た景色がすべて凝縮された作品ですよね。

MEGUMI:そうですね。今回、自分の企画でプロデュースをやらせてもらって、はっきりと言わないと伝わらないんだなと強く感じました。連ドラの場合、時間もないからニュアンスで伝えても、違うものが出来上がってくることがある。この齟齬を埋めるためには、リファレンスが必要だという答えになりました。「(イメージは)この人!」と言い切っていくと、全体が潤滑に回りましたね。

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