「胆道鏡の先端には精巧なカメラが装着されています。目標とする結石を目でしっかり捉え、石の手前を水で満たしてから衝撃波をスパークさせて破砕します。胆管の状態をモニターで確認しながら破砕を行なうことができるため、比較的安全で低侵襲な粉砕術です」(岩崎専任講師)
この治療に用いる胆道鏡は使い捨ての機材を使用しており、安全性が高く衛生面でも安心だ。
治療時間は約30分~1時間で、入院は4日間程度。合併症を有する高齢者にも負担の少ない治療ということもあり、2019年から保険適用され、この治療を実施できる国内の施設も増えてきている。
取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2022年12月16日号