闘病生活は続く

再び手術を受けたとされる中居。闘病生活は続く(写真は2019年)

 だが、いざ手術を始めると、医師にも本人にも想定外の事態が起きたという。関係者によると、手術は当初、数十分で終わる予定で、本人も事前にそう説明を受けていた。ところが医師が予想していた以上に手術が難航し、実際には数時間にも及んだというのだ。

「オペ室で不測の事態が起きたと聞いています。一口に腫瘍の摘出手術といっても、その部位によっては実際に手術をしてみないとわからないこともあるようです」(前出・芸能関係者)

 中居の手術を担当する医師団のひとりは、これまで数々の著名人に頼られてきた有名な医師とみられる。

「大物政治家なども多く担当してきた医師で、芸能人とのコミュニケーションにも慣れているといいます。中居さんは知人からその医師を紹介され、ともに年内復帰を目指していたと聞いています」(前出・芸能関係者)

 そもそも盲腸とは、大腸の起点となっている部分のことで、盲腸の下部から出る細い管状の突起部分を虫垂と呼ぶ。虫垂内部に細菌が感染して炎症を起こすのが急性虫垂炎で、「盲腸を切る」といえば急性虫垂炎の治療を指すことが多い。中居が7月に入院したのは、急性虫垂炎のためだったと発表されている。消化器外科専門医の石黒成治さんが指摘する。

「虫垂炎の治療の際に盲腸がんが見つかった可能性はあります。盲腸がんは大腸がんの一種ですが、盲腸は大腸の最奥部にあり、肛門から遠いため、血便や腹痛などの自覚症状が起こりにくい。一般的にはわかったときにはかなり進行しているケースも多い」

 大腸がんの罹患率は50代から年齢が上がるにつれ高くなる。男性の方が女性より罹患率、死亡率ともに2倍ほど高い。9月に腫瘍摘出の手術を受けたと報じられた中居が、やせ細り、再びオペ室に向かったのなら、それはどんな状況を指すのだろうか。

「がんであったとして一般論ですが、がんがかなり進行していて、ほかの臓器に転移をしている可能性もある。特にがん性の腹膜炎で腸閉塞になっていたりすると、再手術が必要になったり、なかなか食べることができず、見た目にもげっそりやせてくるということが起こり得ます」(石黒さん)

 10月15日にいったん復帰したときにも、激やせが心配された中居。予定をはるかに超える長時間の手術は、本人が思ってもいなかった“深刻な病状”を物語っているのだろうか──前出のテレビ局幹部はこう話す。

「中居さんはもちろん復帰を諦めていないし、私も絶対に復帰はしてくれると思う。ただ、時期がいつかは明確に言えない」

 中居といえば芸能界のトップに立つ存在としてイメージされるが、ある芸能関係者は「中居さんはいま置かれている状況に決して満足はしていない」と言う。中居に近しい人物が明かす。

「“あの中居さんが?”と意外に思われるかもしれませんが、独立後は思うように仕事を進められず、“お金はあるけど……”と不安を抱えているようでした。肝数値が悪化したのも、ストレスからお酒を多量に飲むようになったことが原因でしょう。周囲には体の不調よりも心の不調の方がよっぽど大きいように見えていたほどなんです」

 事実、独立後は俳優としての仕事が入っていない。MCとしての評価は高いが、ここでも中居にとって想定外のことが起きていたという。

「かつて“既定路線”といわれていた『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のタモリさんの後任の目が、番組終了で消えてしまったことが大きかった。テレビ関係者の間では『中居さんは13才から49才までのコア視聴率を取れない』というシビアな評価もあるのです」(広告代理店関係者)

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