芸能

あき竹城さん逝去、今年2月に本人から寄せられていた“最後の伝言” 復帰に意欲示していた

2007年NHK『どんど晴れ』に出演したあき竹城

2007年NHK『どんど晴れ』に出演したあき竹城さん

 女優のあき竹城さんが12月15日、大腸がんのため亡くなっていたことがわかった。75歳だった。所属事務所の発表によると、あき竹城さんは2年ほど前に大腸がんを患い闘病していた。「元気なあき竹城でご挨拶したい」という本人の希望もあって公表せずに治療を続けてきたが、今秋に病状が悪化してしまったという。

 あき竹城さんは、しばらく前からメディアで登場しなくなっていた。NEWSポストセブンでは今年2月、その理由をあきさんに取材すべく、アプローチしていた。当時は公表していない病気での闘病中だったわけだが、取材の申請に対し、後日ご本人から伝言があった。事実上、それがメディアを通じての“最後のメッセージ”になってしまったことになる。わざわざ伝言を寄せてくれるというあきさんの人柄が伝わる、当時の記事を再掲する。

 * * *
 女優のあき竹城がメディアから姿を消した。ベテラン女優でありながら飾らないキャラクターでバラエティ番組でも引っ張りだこだったが、レギュラーを約8年間務めた『炎の体育会TV』(TBS系)を2020年9月をもって卒業。最後に出演した同番組では、コロナ対策ということでスタジオに姿を見せず、「本当に楽しかった。皆さんとロケ行ったり、アスリートの方と会ったりして」と電話で番組への感謝を述べた。

 実は『炎の体育会TV』を卒業した頃から、あきのメディア出演は激減している。お馴染みだった『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)も2020年3月に出演したのが最後で、現在は橋本マナミや渡辺えりといった面々が山形代表を務めている。

 2月4日放送の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(ABEMA)にゲスト出演し、ネット上では〈あき竹城を久しぶりに見た〉という声もあったが、こちらは2017年放送分の再放送だったので、あきが新たに収録に参加したわけではない。

「あきさんはご自身のみが在籍する個人事務所なうえに、オフィシャルサイトがあるわけではありません。また、SNSアカウントを持っていないので、近況は謎のままです。気づけば、テレビでも姿を見かける機会がなくなっていた。何か私生活で事情を抱えているのか、それとも芸能界をフェードアウトするつもりなのか……? 年齢が年齢だけに、業界内でも引退説や、お身体を心配する声が上がっています」(芸能プロ関係者)

 もしや引退を考えているのか? 取材を申し込むためにあきの自宅を訪れると、関係者らしき人物が対応してくれた。

「コロナ禍なので、しばらく仕事はお休みしています。一社に対応すると、『ではうちも……』となってしまうので、ご依頼は全部お断りしている状況です」(あきの関係者)

 その後、弁護士を通して、あき本人から伝言があった。

「年齢的にもコロナが怖いため、仕事はお休みしている状況です」(あきからの伝言)

 2月3日、新型コロナウイルスの新規感染者数が全国で10万人を突破し、過去最多を更新した。オミクロン株が猛威を振るい、コロナ禍は収束しそうにない。たしかに自身の年齢も鑑みて、あきが慎重な選択をするのも無理はない。

 なんにせよ、引退云々という話ではなくて一安心。芸能活動を再開した際は、コロナ禍でどんな日々を過ごしていたのか、ぜひインタビューさせてほしい。

(以上、2022年2月6日付記事より)
  * * *
 そのメッセージからは病と闘いながらも復帰に意欲を示していたことが伝わってくる。残念ながらインタビューは叶わなかったが、あきさんの代表作『楢山節考』『マルタイの女』をはじめ、名作は残り続ける。ご冥福をお祈りいたします。

関連記事

トピックス

永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「日本ではあまりパートナーは目立たない方がいい」高市早苗総理の夫婦の在り方、夫・山本拓氏は“ステルス旦那”発言 「帰ってきたら掃除をして入浴介助」総理が担う介護の壮絶な状況 
女性セブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン