「全局ワイドショーをやらなくてもいいのではないか?」

『坂上&指原のつぶれない店』を立ち上げたことも

『坂上&指原のつぶれない店』を立ち上げたことも

 辻はスポーツドキュメンタリーに魅了され2006年にTBS入社。営業や編成を経て念願のスポーツ局で3年を過ごす。再び編成で5年過ごした後バラエティ制作部に配属され『坂上&指原のつぶれない店』を立ち上げた。小林もまた『ジョブチューン』などを担当するバラエティ畑の人間のため、話が来た時点でニュースを扱ったり、ワイドショーにするつもりはなかったという。番組が掲げているキャッチフレーズは「日本でいちばん明るい朝番組」だ。

「別にワイドショーが嫌いとかではなく、全局それをやらなくてもいいんじゃないかって。この時間帯に私がやるならこういう方向性しかないと思ってました。立ち上げ当時ってコロナ禍のピークみたいな時期で毎朝、嫌なニュースが流れてきたり、私の周りでも憂鬱な気分になるようなことが起きていた時で、暗い気持ちの方が少しでも気分が明るくなるような朝の番組をやりたいなと思って、やるからには『日本でいちばん明るい朝番組』をやろうと決めたんです」

 だから、視聴率で苦戦が続き、批判を浴びても方向転換は考えなかった。

「局内からもワイドショーにすべきだとか、ワイドショーまで行かなくてもエンタメ的なニュースは扱ってもいいんじゃないかみたいな意見はもう毎日のようにいただきました。けれど、そこはまったくブレなかったですね」

 むしろ逆に、ロケVTRでも朝の情報番組の常識にとらわれた編集から、芸人たちのボケを極力いかした編集にしてお笑い色を強くした。すると、司会の川島を始め、スタジオの芸人たちのリアクションが明らかに変わった。それだけではない。SNSでも特にお笑いファンを中心にその変化を敏感に感じ取り、反応が良くなってきた。

「私は当初から放送中を含め、Twitterは見ていました。やっぱりテレビってネット媒体と比べて視聴者の声がなかなか届きにくいんですけど、Twitterは直接感想があがってくるんで、それを自分の中で噛み砕きながら、取り入れたりしています。それはいまだに変わらずやってますね。本当に色々なことに気づかされるし、こんな細かいことに気づいてくれるんだってところにも反応してくれるんでネットの声は大事にしてますね」

関連記事

トピックス

役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン