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金日成主席と金正日総書記のバッジの価格が中国で暴落 20分の1ほどに

当初は高値で取引されていたというが…

かつては高値で取引されていたというが…

 北朝鮮の最高指導者だった金日成主席と金正日総書記のバッジの価格が暴落していることが分かった。かつては金日成氏と金正日の2人の顔が並んだ、いわゆる「ダブルバッジ」は40万ウォン(約6750円)だったが、いまや20分の1の2万ウォン(約340円)と大暴落しているという。中国紙「遼寧日報」が北朝鮮と国境を接する中国遼寧省丹東市の観光業者の話として報じている。

 北朝鮮当局は1960年代後半、初めて金日成氏を描いたシングルバッジを製造し、功績のあった党政府関係者に支給した。その後、共産主義のシンボルともいえる赤い星と金氏を合わせたバッジなど数種類のバッジを製造、その数は20数種といわれる。

 息子の金正日氏時代になると、金正日氏単独のバッジのほか、赤い星の右側に金親子が並んだダブルバッジが製造された。これらダブルバッジやシングルバッジを支給されるのは党政府の高級幹部に限られており、バッジ自体が権力の象徴とされた。

 2019年9月には北朝鮮のエリート向けに、赤地をバックにした金正日総書記単独の新しいシングルバッジが発行されており、幹部らは胸にこのバッジをつけて会議などの場に現れるのが常だった。

 仮にバッジをなくしたことが分かると、「不敬罪」ということで、何らかの処罰を受ける事例もあったという。

 ところが、2020年以降の新型コロナウイルスの感染拡大で、食糧不足が深刻になった影響もあり、闇市場でこれらのバッジが取引されるようになった。当初は高値で取引されていたが、徐々に値下がりし、ダブルバッジは最近では豚肉1キロよりも安い値段で売られているという。

 丹東市では鴨緑江添いの露店で、ダブルバッジや金日成氏単独のシングルバッジなどが売られているが、業者の話では「丹東に来る北朝鮮の幹部から仕入れており、昔は中国人観光客も珍しがって結構売れていたが、いまでは誰も見向きもしない。全く商売にならない」という。

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