ライフ

薬は増やしたくないけど、気になる症状を改善したい…そんな人のための「漢方薬」41選

薬ではなく漢方薬を使うメリットは?(イメージ)

薬ではなく漢方薬を使うメリットは?(イメージ)

 薬はこれ以上増やしたくないが、痛みや気になる症状は改善したい──そんな人は「漢方薬」を検討してもいいかもしれない。

 オンラインサービス「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆき氏監修のもと、様々な症状に適した40の漢方を一覧にした。そもそも漢方はどんな時に服用するのが効果的なのか。清水氏が語る。

「自分の身体で『何かおかしい』と感じることがあれば、それは漢方の治療対象になります。たとえば、“胃もたれ”や“フレイル”など、検査では異常とされにくい不調や、冷えやイライラなどの体質に関わるものは、西洋医学では診断がつきにくい半面、漢方によるアプローチが有効と考えます」(以下「 」内は清水氏)

 薬ではなく漢方を使うメリットは、症状だけでなく、患者の体質や体力に合わせて処方ができる点にあるという。

「西洋医学では咳が出たら咳止め、発熱したら解熱剤など、症状と1対1の関係で薬が処方されます。漢方では、風邪をひいた人の体力の程度で薬の選び方が変わり、それに加えて咳や熱などの症状を診ます。また、漢方では『体力を補う』目的で薬が使われる点も西洋医学にはない特徴です」

市販の漢方は安全で弱い

 さらに、一般的な処方薬に比べて副作用リスクが少ないのも選ばれる理由の一つだ。即効性のない漢方は長期的に服用して様子を見ることができる。西洋薬との併用も問題ないが、一部の薬との「併用注意」の組み合わせには注意したい。

「一部の利尿薬と甘草、甲状腺の薬や喘息の薬と麻黄など、併用に注意すべき組み合わせがあるので、必ず医師や薬剤師に相談してください」

 実際に漢方薬を利用したい場合、どのようにすればいいか。

「まだまだ種類がありますので、漢方薬局やオンラインなどで専門家に選んでもらうのが安全かつ最も効果的です。ドラッグストアで販売されている市販の漢方も問題ありませんが、安全性を重視して成分が少なめにされているので、それを踏まえて試してみてはどうでしょうか」

 長年悩まされている症状や体質の改善に、漢方が役立つかもしれない。

※週刊ポスト2023年1月1・6日号

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン