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《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと

指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)

指名手配中の八田與一容疑者

 重要指名手配犯に指定されている八田與一容疑者(29)が大分県の大学生2人を死傷させた「別府ひき逃げ殺人事件」から3年半以上の月日が流れた。

 当初、事件は過失運転致死罪の疑いで捜査が進められていたが、2025年6月に容疑に殺人罪と殺人未遂罪容疑が追加。事件の被害者や有志らが集まる「願う会」の懸命な訴えもあり、容疑者の時効はなくなった。

 NEWSポストセブンはこれまで、八田容疑者の親族やゆかりの地を継続して取材してきた。そんな中で2025年12月中旬、ついに本人の母親の“肉声”を得られた。

 在阪の民放記者が話す。

「大分県警にはこれまで、1万件を超える情報提供が寄せられているが、有力な手がかりは掴めていない。また事件発生から時間が経ち、情報提供の数は減少傾向にあります。11月は“捜査強化月間”でしたが、8月から前月までの月間情報提供数に比べやや増えた程度でした。

 遺族らからは対象を指名手配犯に絞った『顔認証カメラ』の設置を求める声もあるといいますが、個人のプライバシーの観点などもあり、早期の実施は難しいとされています」

 捜査が難航するのにはこんな理由もある。大手紙社会部記者が指摘する。

「主に大分県外の話になりますが、都道府県によって警察の対応や事件に関する認知度がまちまちとの話もあります。全国的に“血眼”で八田容疑者を探しているかといえばそうでもなく、情報提供を生かしきれていない面も否めない。未解決事件は時間が経つほど、捜査の人員も削られるため、今後こうした問題はさらに目立ってくるでしょう」

 あきらめず声を上げ続ける人たちも、悲痛な思いを抱く。

「願う会」は12月1日、X上で〈これからどう動けばいいのだろう。どうすれば忘れられずにみんなが情報を寄せてくれるのだろう。そんなことばかり考えています〉と投稿。長期間にわたり事件が解決しないことに、気を揉み続けている様子がうかがえる。

 事件から4年目を迎えようとしている「別府ひき逃げ殺人事件」。進展がないなか、容疑者が長い時間をともにした肉親に話を聞いた。

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