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【補強組が不良債権化】楽天・石井一久監督のチーム作りに「弱体化している」の指摘

今季はファンにとってはストレスがたまるシーズンだった(時事通信フォト)

今季も大失速してしまった(時事通信フォト)

 今オフはソフトバンクの大型補強が目立つ。FAで近藤健介、嶺井博希、外国人補強でロッテのロベルト・オスナ、阪神のジョー・ガンケル獲得に成功。3年ぶりのV奪回に向けて球団フロントが気合いを見せる。25年ぶりの日本一に輝いたオリックスもFAで森友哉を獲得した。吉田正尚がポスティング・システムでレッドソックスに移籍した穴を埋めるのは容易ではないが、森の加入で攻守に大きなプラスアルファが期待される。

 スポーツ紙デスクは、来季のパリーグをこう占う。

「優勝争いはオリックスとソフトバンクの一騎打ちになる可能性が高いのでは。戦力だけ見ればこの2球団が抜けている。西武は正捕手の森、ロッテは守護神のオスナ、日本ハムも近藤健介といずれも主力が流出してしまい大きな痛手。楽天は涌井秀章とのトレードで中日から阿部寿樹を獲得しましたが、主力がピークを越えた選手ばかりで勢いを感じない。石井一久監督が来季はGM職を離れて監督に専任するが、外部から補強した選手たちが不良債権になる恐れがある。選手の名前を見ると豪華なのですが、チームとしては弱体化しているように感じます」

 石井監督が楽天のGMに就任したのは2018年8月。ビッグネームを次々に補強する手腕は際立っていた。同年オフに西武をFAした浅村栄斗の獲得に成功。翌年オフにロッテをFAした鈴木大地を獲得し、メジャーでプレーしていた牧田和久も加入。さらに、涌井秀章をロッテから金銭トレードで獲得した。その後も補強の手を緩めない。2020年オフは田中将大が8年ぶりに復帰。昨年7月に巨人から炭谷銀仁朗を金銭トレードで獲得する。昨オフは日本ハムを「ノンテンダー」で自由契約となった西川遥輝が加入した。

 この4年で12球団屈指の「タレント軍団」に変貌したが、この補強策が成功しているかというと疑問符がつく。牧田は2年で退団。鈴木は今季打率.257、5本塁打、35打点と物足りない数字だった。加入1年目の西川は春先こそ打撃好調だったが、5月以降はスランプが長引いた。自身4度目の盗塁王こそ獲得したが、打率.218、7本塁打はリードオフマンとして及第点をつけられない。涌井も右手中指骨折で戦線離脱した影響で4勝にとどまった。チームを牽引したと言えるのは田中と浅村ぐらいだが、2人も全盛期の数字に比べると物足りなさを感じてしまう。

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