右から野球評論家の江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏

右から江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏

江本:岡田の就任を一番喜んでいるのは巨人の原(辰徳)だろうね。同世代だし、原は関東出身、岡田は関西出身のスターで互いにライバル心がある。伝統ある両チームが鎬を削ればプロ野球がますます面白くなる。

中畑:その巨人で心配なのは不安定なコーチングスタッフよ。2021年シーズンのキャンプ前にいきなり桑田(真澄)をコーチに加え、そのシーズン後には結果を出していた宮本(和知)を退任させた。それで今度桑田は投手チーフコーチからファーム総監督に変わったんでしょ。すべて中途半端で、何を期待してコーチを入れ替えるのかわからない。責任転嫁している人事に見えちゃうんだよね。

達川:水野(雄仁)、宮本、桑田と来て、今度の投手チーフコーチは阿波野(秀幸)です。ソフトバンクの藤本(博史)監督は投手起用をピッチングコーチに任せ、投手出身のヤクルト・高津(臣吾)監督は全部自分で決めるけど、原監督と投手コーチがどう連携しているか気になりますね。

(第2回に続く)

【プロフィール】
江本孟紀(えもと・たけのり)/1947年、高知県生まれ。1971年に東映入団。1972年に南海へ移籍しエースとして活躍。1976年に阪神に移籍し、1981年の引退後は参議院議員、タレントとしてもマルチに活躍

中畑清(なかはた・きよし)/1954年、福島県生まれ。1976年に巨人入団。ムードメーカーの「絶好調男」としてチームを引っ張った。引退後は2012~2015年にDeNAの監督を務めた

達川光男(たつかわ・みつお)/1955年、広島県生まれ。1978年、広島に入団し正捕手として活躍。引退後は広島監督や阪神などでコーチを務め、ソフトバンクでヘッドコーチとして日本一に

※週刊ポスト2023年1月13・20日号

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