スポーツ

【2023年プロ野球展望】原巨人、気になる阿部とデーブの関係、長野&松田の起用法

今年の原巨人の注目ポイントは?(時事通信フォト)

今年の原巨人の注目ポイントは?(時事通信フォト)

 FAや新監督就任で波乱の展開になりそうな2023年シーズンのプロ野球。野球評論家の江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏の3人が見どころを大いに語った。ここでは、原辰徳監督率いる巨人について。【全3回の第2回、第1回から読む

 * * *
中畑:注目の巨人は、ヘッドコーチに就任した阿部慎之助の立ち位置が難しい。末端の管理職は、自分の信念を貫くかどうかの使い分けをしないといけない。慎之助が、「監督と一緒に死ぬんだ」という一心で原辰徳監督にガンガン意見すれば軋轢は生じないだろうけど、どうもオレにはそこまでの信念が見えない。ヘッドが監督に遠慮してしまうとチームはうまくいかないよ。

達川:阿部が次期監督と噂される一方、原体制で3年間ヘッドを務めた元木(大介)は作戦兼内野守備コーチに降格しました。監督、ヘッド、作戦コーチの序列だから、元木は年下の阿部に気を遣うでしょうね。

江本:秋季キャンプのテレビ中継を見たら、若い選手が阿部の指導を受けてからデーブ(大久保博元、打撃チーフコーチ)の指導を受けていた。それで本当にいいのかね。

中畑:チームの方針なので両者のアドバイスをよく聞けばいい。でも2人の方向性が違ったら選手にとって迷惑な話だよ。

達川:慎之助とデーブは良好な関係と聞きますが、シーズンに入って打線が打てなくなった時が危ない。仲のいい者同士が一番ケンカするからね。

江本:巨人入りした長野(久義)や松田(宣浩)は戦力になるかな。

中畑:オレはOB会長として巨人を応援したいけど、ファンが素直に応援できるか不安だよ。長野が帰ってきて松田を獲ったとなると、その枠が若手に影響するじゃん。若手に育ってほしいと思うファンはどう感じるんだろう。今日はジャイアンツにとっていい話がひとつもないよ……。

江本:OB会長がこんなに悩んでいる姿を見るのは楽しい(笑)。

達川:長野、松田に中田(翔)もいるわけでしょう。この3人を飼い殺しにはできないから、文句を言わない中島(宏之)がまた冷や飯を食うことになるんですかね。

関連記事

トピックス

高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
トランプ米大統領によるベネズエラ攻撃はいよいよ危険水域に突入している(時事通信フォト、中央・右はEPA=時事)
《米vs中ロで戦争前夜の危険水域…》トランプ大統領が地上攻撃に言及した「ベネズエラ戦争」が“世界の火薬庫”に 日本では報じられないヤバすぎる「カリブ海の緊迫」
週刊ポスト
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
新大関の安青錦(写真/共同通信社)
《里帰りは叶わぬまま》新大関・安青錦、母国ウクライナへの複雑な思い 3才上の兄は今なお戦禍での生活、国際電話での優勝報告に、ドイツで暮らす両親は涙 
女性セブン
東京ディズニーシーにある「ホテルミラコスタ」で刃物を持って侵入した姜春雨容疑者(34)(HP/容疑者のSNSより)
《夢の国の”刃物男”の素顔》「日本語が苦手」「寡黙で大人しい人」ホテルミラコスタで中華包丁を取り出した姜春雨容疑者の目撃証言
NEWSポストセブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン
秋の園遊会で招待者と歓談される秋篠宮妃紀子さま(時事通信フォト)
《陽の光の下で輝く紀子さまの“レッドヘア”》“アラ還でもふんわりヘア”から伝わる御髪への美意識「ガーリーアイテムで親しみやすさを演出」
NEWSポストセブン
ニューヨークのイベントでパンツレスファッションで現れたリサ(時事通信フォト)
《マネはお勧めできない》“パンツレス”ファッションがSNSで物議…スタイル抜群の海外セレブらが見せるスタイルに困惑「公序良俗を考えると難しいかと」
NEWSポストセブン
中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン