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【女子大生に性的暴行】2時間半、「道具のようにもてあそばれた」 元滋賀医大生・主犯格に実刑判決

長田被告(所属していたサッカー部のTwitterより。現在は削除)

長田被告(所属していたサッカー部のTwitterより。現在は削除)

 1月10日、女子大生に集団で性的暴行をしたとして、強制性交の罪に問われた元滋賀医科大の長田知大被告(25)に大津地裁は懲役5年6か月(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。裁判長は「被害者が苦しいと言っても意に介さず、人格を無視した卑劣で悪質な犯行態様」と厳しく批判。判決を受け、弁護側は「控訴は検討中」とコメントしている。

 長田被告は去年3月、共に起訴された元滋賀医大のB被告(25)とA被告(27)とともに、女子大生を長田被告の自宅マンションに連れ込み、集団で性的暴行を加え、その様子を携帯電話で動画撮影したとされている。犯行は午前0時から2時間半にわたって行なわれていた。

 公判では被害者の女子大生も意見陳述し、「被告らは性欲を満たす道具のようにいたぶり、もてあそんだ。屈辱的とか生やさしい言葉では言い表すことができない」「罪を認めると言いながら都合の悪いことは忘れたと言い、うそをついたりごまかしたりした」と訴え、実刑判決を求めていた。

 本誌・週刊ポストは3人の逮捕直後からこの事件を取材していた。長田被告は同大のサッカー部に所属し、部員には「落とせなかった女は多数ですが、笑わせられなかった人間は1人もいない」とSNSで紹介されたこともある。長田被告を知る同大学の学生はこう振り返っていた。

「父親は開業医で、長田被告も期待されていたのでしょう。毎月多くの仕送りをもらっていて、バイトなどもしていなかったはず。おちゃらけ者ですが、授業は真面目に出席していた。ほかの2人の被告にも親が医者の人がいて、典型的な“ボンボン”の3人でした」

 裁判で弁護側は250人以上の友人から『寛大な処分を求める』という嘆願書が出ていることを明らかにし、社会的制裁を受けていることなどから執行猶予付き判決が相当だと主張していた。しかし、これについて前出の学生はこう語る。

「嘆願書が報じられてから、SNSで“滋賀医大の学生は(被告の)3人に同情的だ”などと言われましたがとんでもない。そんな署名活動が行なわれていたことすら、私含め周囲で知っている人はいなかった。そもそもこの逮捕で毎年10月末に開かれていた昨年の文化祭は中止になり、(研修先の病院を決める)マッチングにも影響が出たとまで言われている。私生活でも滋賀医大生だというと、“あぁ……”という反応ばかり。怒りしかありません」

 元学生の実刑判決を受けて滋賀医大は1月10日、「被害に遭われた方とそのご家族、関係者の皆さまには深くおわび申し上げます。ほかの2人については、今後の裁判の動向を注視しながら厳正に対処します」とコメントした。今後、B被告とA被告の裁判が行なわれる予定だ。

*2024年12月18日、大阪高等裁判所が被告2名について逆転無罪の判決を下したため、一部表記を修正いたしました。

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