腸内環境を整えるには、生活リズムを整えることが何より大切になる。規則正しい生活で睡眠を多く取り、充分な咀嚼とゆっくりした呼吸を意識して適度な運動を心がけたい。
「運動は気分転換になり、副交感神経を優位にして脳のストレスを軽減する作用があります。WHO(世界保健機関)は少なくとも週150分の運動を推奨しています」(松生さん・以下同)
食生活にも気をつけたい。
「栄養バランスを整えるために簡単なのはいろいろな食材を食べることです。特に食物繊維やビタミン、カルシウムは現代人に不足しがちなので意識して摂りたい。腸内環境を整えるには納豆やみそ、キムチ、ザーサイなどの植物性乳酸菌がおすすめ。逆に肉類の脂肪や揚げ物、白米や白パンなど精製した穀物は避けてください」
「水と油」も役に立つ。
「便を硬くしないためには1日1.5〜2リットルの水を飲むことが必要です。オリーブオイルは腸を動かす即効性に優れ、便秘の予防や改善により腸へのストレスを軽減できるため、毎朝15mlのオリーブオイルの摂取を心がけたい。納豆にかけて混ぜて食べると簡単に摂取できます」
第二の脳をいたわることで全身の健康が保たれる。今年は「腸ファースト」を心がけよう。
※女性セブン2023年2月2日号