1月10日からスタートしたNHKドラマ10『大奥』で主人公に抜擢された女優の堀田真由(24)。漫画家・よしながふみ氏原作の同作は、若い者だけが罹患する奇病「赤面疱瘡」の蔓延により男性人口が激減する中、三代将軍家光も死去してしまうところから物語が始まる。
そこで幕府の存亡を危惧する春日局(斉藤由貴・56)が家光の死を隠すため、家光の隠し子であった女児を攫い、身代わりの「家光」として擁立。世継ぎを産ませるために美男3000人を揃えた豪華絢爛の大奥を開く──という設定だ。この「男女逆転の大奥」で、堀田は身代わりとなった主人公「女将軍・家光」を演じる。
堀田といえば昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で主人公・北条義時(小栗旬・40)の2番目の妻・比奈という重要な役を務めた。同作では権力闘争を広げる実家の比企家と夫・義時の北条家との間をつなぐ懸命な女性を演じ、好評を博した。
なぜ立て続けに時代劇の大役として、堀田に白羽の矢が立ったのか。芸能関係者が話す。
「堀田さんはもともと佐藤健さん(33)主演の映画『るろうに剣心』を観て感動し、芸能界を志したという根っからの時代劇好き。
これまでも映画『超高速!参勤交代リターンズ』(2016年)や、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年)など多数の時代劇に出演。昨年のNHKの正月時代劇『幕末相棒伝』では、ヒロイン・おしの役にも抜擢されています。
同年代の女優たちよりはるかに多くの時代劇に出演しており、その際に他の出演者たちの“所作”を目で盗んでいる。だから覚えが異常に早いといいます。
今回の『大奥』の『男子として振る舞う女将軍』という役どころでも、『座るときの股の開き方』や『男性は立つときには床に手をつかない』など、これまでに参加した現場で見てきた『武士の振る舞い』を完璧に再現している。
実はこの『床に手をつかずに座ったり立ったりする』というのは、小栗さんに密着した『プロフェッショナル仕事の流儀』(2022年5月3日放送、NHK)で、『鎌倉殿』の撮影の際に小栗さんが練習していたシーンが映されていました。彼は『武士としての自然な立ち居振る舞い』を習得するために、カメラが回っていないところでも毎回その所作を練習していたそうです。堀田さんも小栗さんのこのトレーニングを間近で見ていたのかもしれません。
そういったこともあってか、堀田さんは時代劇での演技の引き出しが圧倒的に多い。間違いなく今後は大河ドラマの主演も狙える器です」