そんな門田氏だからこそ、キャリアの中盤から体のケアには人一倍、注力していた。アキレス腱断裂後のリハビリ中は自宅から二軍球場に行くにも、徒歩と電車を乗り継いで行ったという。
「球場に行くまでに体をほぐして、鍛えようと考えた。野球選手は外車で球場に乗り付けるものだし、電車通勤は周囲の目もある。ただ、復活するためにはそんなの気にすることはないと思っていました。まあ、個人トレーナーもいない時代ですからね」と語っていた門田氏。
復活後も自宅の最寄りである奈良市の学園前駅から大阪球場まで電車通勤は続いた。「マイカーも持っていたけど、運転で集中力を切らさないためにあえて避けていたんです」とは本人の弁だ。
ご冥福をお祈りします。
※週刊ポスト2023年2月10・17日号